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下野竜也の武満とベルリオーズ [音楽]

実は、昨晩は金曜の夜の放送だった「芸術劇場」のことを書くつもりだったんです。書き始める30分前まで^^;。そうだ、撮ってある画像の整理でもしてから書こう、と思いつつ画像をまとめて、そのままパーカーについて書き始めてしまって^^;。というわけで、ちょっとタイミングを外してしまったものの、とりあえず本日のお題は「下野さんと武満とベルリオーズ」。

と言っても、私は下野さんと武満徹について、多くのことは語れません。つい先日別の記事で「ノヴェンバーステップス」のCDについて話題にしたので、不思議なタイミングでテレビで見ることになったなぁ、とは思ったのですけど。番組の中で、「これは戦いの音楽だから」と小澤さんが下野さんに言っていて、あ、そういうことなのかな、とちょっとだけ理解が進んだと言うか^^;。ふたつに分けられたオーケストラと、その前に配置された尺八、琵琶。視覚的要素にも助けられて、なるほどある種の「対峙」がひとつの主題なのかな、とは思いました。

もっとも、東洋風対峙の図というと、つい「龍虎図」なんか思い出してしまうのは、あだち充さんがいけないのです、と言ってしまいます^^;。
http://jugemhorizon.img.jugem.jp/20080922_497862.jpg
それと、視覚が伴わなければ気がついていなかった点は、オケがホルンとフルートを欠いていること。フルートが無いのは、尺八との音色の重複を避けたかった、ということだと思います。ホルンは……何故でしょうね^^;。あんまり音が厚みを増さないように、ということなのでしょうか。

ベルリオーズについて。「幻想」は、ベートーヴェンが亡くなってから3年しか経っていない年の作品とは思えないくらい、先進的なオーケストレーションである、というのはよく言われることです。ただ、演奏する時に重要な部分が弦のパートにたくさんあるように思います。低弦があと打ちの鋭いリズムを刻んだり、速いパッセージで合わせにくそうなところがたくさんあったり、金管が鳴っている裏で速い裏メロを弾いていたり。要するに弦が下手だと、聴きばえのしない演奏になる危険を孕んだ曲なのではないか、と^^;。

そのあたり、サイトウキネンというオケはやはり大変うまくて、だれるところが無い演奏だったと思います。3楽章の静寂から、最大限まで盛り上がるところなんか、聞きごたえがありました。演奏ということで言えば、4楽章が遅いテンポで始まり、次第に狂乱の様相を帯びていって、テンポがどんどん上がっていくところも、うまいものだと思いました(これは指揮の功績^^)。驚いたのは、終楽章で大太鼓が2台で演奏されていたことで、ベルリオーズは特にダブルの指示はしていないんじゃないかと思うので、これも指揮者の指示ではないかと思います。下野さんではなく小澤さんかも知れませんが。

というわけで、ずいぶん楽しませていただいた演奏でした。「幻想」については、実はいろいろ書いてみたいこともあるのですが、いずれの時に。書く前には用意したいものもあるので、忘れなければ準備が整ってからということで^^;。
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