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N.S.U. [音楽]

サッカーの試合で一晩空いてしまいましたが、英題シリーズ第4夜(まだやるのか、という声はおいといて^^;)。クリーム(Cream)のファーストアルバムの一曲目のタイトルです。英盤の方の話ね^^。米盤は曲順、曲目ともに違いますけど。たぶん、英盤のオリジナルの曲順が、バンドの意思に近いのではないかと思うので、この曲をタイトルにしてみた次第。

それにしても、「N.S.U.」っていったいなにを意味するのか、結局のところよく分からないままです^^;。そういう名前の車のメーカー(というかブランドですが)があるので、そのことなのかな。歌詞には「車に乗って」という一節はありますけどね。この曲がデビューアルバムの一曲目っていうあたり、このバンドのくせ者ぶりを物語る(物語るのか?^^;)。

Creamはエリック・クラプトンを一躍有名にしたバンドです。一世を風靡したことは確かですが、ほんの2年ぐらいしか活動していなかったんですよね。スタジオ制作のアルバムは3枚プラス半枚分で、ライブアルバムも3枚プラス半枚分という不思議なバンドです^^;。のちにBBCのライブが出たりしますけど。

このスタジオで制作されたアルバムたちを聴いていくと、かなりの曲がベーシストのジャック・ブルースの作品であるということに驚かされます。クリームは結構ヒット曲を持っているし、キャッチーなポップセンスを持っていたと思うのですが、そのセンスが実はジャック・ブルースのものであった、と言う点面白いなと思います。

結局のところ、スタジオでのエリック・クラプトンは「ギター弾き」としての役割に撤していたのではないでしょうか。もちろんいろいろアイデアは出していたんでしょうけど。3枚目「Wheels of Fire」の5曲目、「Pressed Rat and Warthog」という曲なんか、演奏の上に語りが乗っかるだけで「歌唱」というものが存在しない曲です。ロック史のなかでも、こんな曲は珍しいんじゃないかな。この曲でも終盤に激しいソロはあるものの、ギターの存在感の希薄な曲です。

エリック・クラプトンが次に属したバンド、Blind Faithでも名曲「Presence of the Lord」は書くものの、バンドとしてはスティーヴ・ウィンウッドの色が濃いものになっています。クラプトンは、もう一枚デラニー・アンド・ボニーというデュオのサポートをしたのち、ついにソロ名義のアルバムを作り、これがいわばエリック・クラプトン第二の出発点となるわけです。

思うに、クリームというバンドはクラプトンにとっては「修行時代」の終わり近く、という意味が強いのではないでしょうか^^;。名声は高く知れ渡ってはいましたけれど、ミュージシャンとしての存在証明は、ソロ名義のアルバムに至るまではなし得ていなかったように思います。それはそれとしてクリームのアルバムは、どれもすごく面白い出来だと思っています。スタジオとライブとのふたつの顔を見せていたバンドとしても、大変興味深いと思います。
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