Coyote

「Coyote」はJoni Mitchellの1976年のアルバム「Hejira」の冒頭の曲です。このアルバムは、録音といい演奏やアレンジメントのコンセプトといい、かなり異色の作品だと思います＾＾。なかでもジャコ・パストリアスの加わっているセッションは、独特の雰囲気のサウンドに仕上がっていて楽しめます。

ジョニ・ミッチェルという人は、ずいぶんといろいろな変貌を遂げ続けてきた人だという印象があります。いや、本当はデビューの時の姿は、世を忍ぶ仮の姿だったのかも知れません＾＾；。「フォークミュージックブーム」みたいな時代に出てきた人ですが、ご本人の音楽の目指すところは、単純に「フォークミュージック」というところに留まりきれないものがあります。

「Hejira」に収録されている曲でも、セッションによって表情やサウンドの違った曲が混在していて、一筋縄では行きません＾＾；。私としては、ジャコのベースが素晴らしい表情で歌いまくる、１曲目や５曲目の音が美しく感じます。ちょっとほかでは聴けないサウンドじゃないかと思っています。

ジョニさんの言うところによると「ジャコのベース？うるさくて騒がしくって。困ったものよ。でも大好きよ」ということだそうです＾＾；。「Coyote」を聴いていると、ボーカルと同じぐらいの音量にミックスされたベースが、ボーカルに寄り添うようにすぐ隣で歌い続けています。ジョニとジャコのベースのデュエットなんだな、と私はいつもそう思いながら聴いています＾＾。

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