Daydream Believer

まさか「この１曲」のシリーズ記事が、２回続けて訃報に接した方の曲について記すことになるとは思ってもみませんでした。「Daydream Believer」はアメリカのグループThe Monkeesが1967年12月に放ったヒットです。全米１位を獲得しています。

もちろん、亡くなったのはザ・モンキーズのデイビー・ジョーンズで、ほかのメンバーは個々に音楽活動などを続けつつ健在です。ただ、一番の人気者だったボーカルのデイビーが、まさか最初に世を去ってしまうことになるというのは、運命の不思議を感じます。２月29日、満66歳没。

モンキーズは「ビートルズなどのイギリスのグループに対抗するために」という目的で、メンバーを公募して作られたグループです（もっともデイビーが参加することは最初から決まっていたらしいです）。デビューシングルの発表と相前後してテレビシリーズが制作されて毎週の放送が開始され、すぐにデビューアルバムも発表されると言う、計算されたプロモーションが行われたグループでした。

メンバーは、当初は楽器の演奏ができないものもいて、スタジオミュージシャンが演奏を行ってレコーディングをしたそうです。楽曲もいわゆる「プロのソングライター」に提供されたものがヒット曲になっています。言わばいかにもアメリカらしい「作られたアイドル」＾＾；。

とは言えメンバーに選ばれる前から音楽活動していたマイク・ネスミスやピーター・トークは、自分たちの音楽的な主張が容れられず、プロデューサーと衝突したりしています。結局のところ当初の４人のメンバーが揃って活動していたのは丸２年間、モンキーズとしての活動も４年間ほどで解散してしまうことになります。

「Daydream Believer」は、後年日本でカバーバージョンが作られたり、CMで使用されたりして知名度の高い曲です。モンキーズの代表曲と言っていいでしょう。特に日本では最大のヒット曲。デイビーの声質が生かされた曲に仕上がっています。モンキーズは全員がボーカルを担当しますが、やはりデイビーの声が一番耳馴染みがあります。モンキーズらしい曲はやはりデイビーの声が必須と思います＾＾。

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