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レイ・ブラッドベリのこと [本]

日曜日の午後、山下達郎さんのラジオ番組(TOKYO FMのサンデー・ソングブック)を聞いていたら、レイ・ブラッドベリが6月初めに亡くなっていた、ということを知りました。そのために、その日の放送は追悼特集を放送するということでした。私は、例によってと言うか、そういった情報をあとから知ることになってしまいました。亡くなっていた、ということもさることながら、長命を保ってつい先日まで存命だったのだ、ということに驚かされました。

その放送では、ブラッドベリに触発されて書かれた曲のあれこれが紹介されていって、この番組らしい選曲の面白さを堪能しました。ブラッドベリという作家については、ほとんどの場合SF作家として紹介されます。それはもちろん正しくもあるのですが、私の感じとしてはむしろO.ヘンリやロアルド・ダールと言った作風の作家たちと同じように、少し味わいの不思議さを持っている短編の書き手であるように思います。

その構成要素のひとつとして「SF」もある、というような。だから「SF作家」って言われると、「ちょっと違う」という感じがするのです。まぁ、感じ方もさまざまではあるのですが、もっとSF作家らしいSF作家はたくさんいるぞ、っていうところでしょうか。私としては楽しんで読んでたけど、溺れるまでには至らなかったという^^;。

ブラッドベリの短編集に「10月はたそがれの国」という作品集があります。原題は「The October Country」ですが、この邦題はなかなかの雰囲気を持っていて魅力があります。だいたいロック・ポップ・ミュージックの邦題は、うっかりするとどうも変だったり、間違ってるんじゃないか、と思えたりすることも多いんですがね。SFの場合はかなりいい感じの邦題がたくさんあります^^。

たとえばということで以下思いつくまま邦題/原題を列記してみることにします^^。
 たったひとつの冴えたやりかた/The Only Neat Thing To Do
 愛はさだめ、さだめは死/Love Is the Plan the Plan Is Death
 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
           /Do Androids Dream of Electric Sheep?
 月は無慈悲な夜の女王/The Moon is a Harsh Mistress

最初のふたつはジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、みっつ目はフィリップ・K・ディック、さいごのはロバート・A・ハインラインの作品。ほかにも多数の名邦題がありますが、まあみっつ目まではほぼ直訳とも言えます^^;。ともかく、なかなかいいタイトルの作品が多い、ということで脱線したままこの記事を閉じてしまいます^^;。
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