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Nessun Dorma [音楽]

プッチーニのオペラ「Turandot」の中のアリア「Nessun Dorma」は、「誰も寝てはならぬ」の邦題でも知られる有名曲です。いよいよ「この1曲」シリーズもクラシックにまで手を伸ばしてしまいましたが、前回の富裕層の女の子に思いを寄せる歌から続いては、高貴な姫君に恋をするお話の中の1曲ということになります^^。

この曲と言えばいちばん有名で知られているのは、パヴァロッティの歌ったバージョンです。まぁ彼もコンサートでは必ずと言っていいほど歌っていたようですし。もちろんオペラ作品の中の曲ですから、いろんな人が歌ったバージョンがあります。ドミンゴの歌ったものもカレーラスの歌ったものもちゃんとあるんですよ。いわゆる三大テノールそれぞれの歌唱が。

それらを聴き比べてみると、輝きと張りのある声のパヴァロッティ、陰影と深みのあるドミンゴ、そして情感に富んだカレーラスという具合で、この3人の資質と言われる通りのものが出ているのが面白いですね。歌い手の資質が出るのは当然のことですけど。でもやっぱりいい歌です。

私が凄いなと思うのはマリオ・デル=モナコ(Mario Del Monaco)の歌ったもので、張りといい情熱といいその声の説得力といい、これを聴くとパヴァロッティさんは少し平板な感じさえ受けます^^;。やはりそれぞれの個性と言うものはきちんと出てくるものなのだ、と思えるのですよ。

パヴァロッティさんはトリノオリンピックの開会式にも登場して、この歌を歌っていました。ただ、この時は気温の低さとかも配慮されて、あらかじめ録音されたもので口パクだったようです。歌い手が声を出さずに歌う振りをするのは難しくはないと思うけど、オケは音を出さないでの弾きまねはなかなか大変そうです^^;。

大会が始まって女子フィギュア・スケートで荒川静香がこの曲でフリーを演じた時、ああこれはイタリアのお客さんは喜ぶだろうな、と思って見ていました。案の定観衆は大喝采となって、荒川の金メダルの後押しをしてくれたと思います。いい曲を選んでいたものだと思いましたね。それだけ親しまれている曲なのだとも思いました。やはり名曲でございます^^。
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