Hold on

さて今回の「この１曲」は、Wilson Phillipsの「Hold on」。元ママス&パパスのフィリップス夫妻を両親に持つChynna Phillipsと、ビーチ・ボーイズのBrian Wilsonの娘であるCarnie WilsonとWendy Wilsonのウィルソン姉妹の３人組が結成したのがウィルソン・フィリップス。デビューシングルである「Hold On」は1990年２月にリリースされて、全米１位を獲得しています。また1990年の年間チャートでも１位という大ヒットでした。

曲は明るいメロディーと均整の取れたハーモニー、そしてキャッチーな構成という、アメリカンポップスの王道のど真ん中を行く曲で、ヒットしなかったら不思議なくらいによく書けた曲だな、と思います。サウンドとしては80年代の音の延長線上にあって、重過ぎずやかまし過ぎず＾＾；。要は当時のアメリカンヒットチャートの、最高の売れ筋に仕上がっております＾＾；。

デビューシングルが大ヒットしたこともあって、デビューアルバムも大変好調なセールスを記録し、アルバムチャートでは２位まで上昇しています。このアルバムからはチャート１位のシングルが３曲生まれたことも、セールスに貢献してますかね。そして全10曲入りのこのアルバムからは５曲がシングルカットされて、カップリングの４曲も含めると９曲がシングルとして発売されることになりました。

５枚目のシングル「The Dream Is Still Alive」はカップリングが同じ曲のスペイン語バージョンであったため、アルバムに収録された曲で唯一シングルに収められなかったのは「Next to You (Someday I'll Be)」だけという、ちょっと可哀想な感じのする結果＾＾；。まぁこの曲を書いたのがグループのメンバーでも、プロデューサーでもなかった、というのが理由なんでしょうか＾＾；。

ただし、スタートが良すぎたということなのかも知れないけど、２枚目のアルバムからはヒットらしいヒットは生まれず、セールス面でも１枚目からは大きく後退しています。その後はチャイナ・フィリップスのソロ活動などもあって、目立った活動はありませんでした。ただ、2004年にはグループとしてアルバムを久しぶりにリリースしたり、2010年にクリスマスアルバムを出したりしてます。

正式には活動を停止していないということなんでしょうね。しかしこのグループ名のネーミングは、ひねり無しにストレートに苗字を足し込んだだけ、というものなのでございます＾＾；。「七光り」は利用できるならするよ、ということもあるのでしょうね＾＾；。名前のニュースバリューで勝負できるだけのご両親たちをお持ちではありますから＾＾；。

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