Summertime Blues

「Summertime Blues」はEddie Cochranの1958年７月リリースのシングルで、スマッシュヒットとなりましたが、むしろこの曲を有名にしたのは、多くのカバーバージョンが生まれたことによるでしょうね。ザ・フーやブルー・チアーのバージョンは、ご本人のオリジナルよりもチャートとしては上に行っています。

オリジナルバージョンは、アコースティック・ギターとドラムスとでバックを支えるという、ちょっと独特の音で面白い仕上がりになっています。フーはもっとずっとハードな音ですが（ライブだし当然だけど）、サビのあとのブレイクのユーモラスなセリフなんかは、かなり忠実に再現していますね。

エディ・コクランはイギリスでのツアー中に自動車事故で21歳の若さで亡くなるという運命をたどりました。前年にバディ・ホリーやリッチー・ヴァレンスなどが飛行機事故で亡くなっており、ロックンロールのスターたちが相次いで事故死するという出来事になってしまっています。

エディは前年の事故で亡くなったバリーやリッチーを悼む曲をレコーディングしていましたが、リリースの前に自分自身がよく似た死を遂げることになるとは、思ってもみなかったでしょう。60年代から70年代にかけてもそうですが、ロックミュージシャンの事故死、と言うのはどうしてもツアーなどでの忙しさのせいなのかも知れません。

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