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Old Devil Moon [音楽]

「Old Devil Moon」は、トロンボーンの名手J.J. Johnsonの1957年のアルバム「Dial J.J. 5」のラスト、10曲目に入っている曲です。ラテン風味のリズムに乗った1曲。J.J. Johnsonはジャズのトロンボーン奏者としては、ほとんど唯一無二、空前絶後って感じの奏者なのだそうですが、このアルバムを聴いてる限りでは、リラックスした楽しいアルバムという感想ですね。

でもトロンボーンという楽器で細かいメロディを演奏するのは、なかなかに難しいものではあります。実は私も中学生の頃に吹奏楽でしばらく吹いていたことがあります。なにしろ基本デジタルな楽器ばかりの管楽器の中にあって、アナログなのはトロンボーンだけなんですから。えーと、ピストンやキーで音程を調節するのではなくて、スライドでやる、という意味で。

スライドのポジションが同じでも、唇の調整で音程を変えられるので、早いフレーズは吹けるのですが、それでも限界がありますから細かいフレーズはかなり厳しい。その代わりにヴィブラートを付けたり、きれいなスラーを出せたりという特技があります。ところがこのJ.J. Johnsonという人は、テクニックが素晴らしくて早いフレージングがとっても上手です。

このあたりが空前絶後ってことなんですが、ジャズのトロンボーンでは彼が道を切り拓いたような感じらしいですね。この「Old Devil Moon」では、ラテンの味わいの上で気持ちよさそうに吹きまくっております^^;。うん、ホントにうまいです。で、この演奏が録音されたときのクインテットにはトミー・フラナガンやエルヴィン・ジョーンズが加わっていて、そういう意味でもジャズ・ファンから注目されています。

というかね、そのサイドメンで買われる機会の多いアルバムになってるようです^^;。私としてはトロンボーンのジャズってかなり好きなんですけどね。J.J. Johnsonは本名がJames Louis Johnsonとのこと。J.J.じゃないじゃん、という気もしますが、James JohnsonのイニシャルJ.J.と姓をつなげてステージ・ネームとして使ったらしいですね。うーむ、ややこしい^^;。

ちなみにケニー・Gというサックス奏者は、本名Kenneth Gorelickだそうで、姓が覚えにくいからこの芸名にしたんだろうな、というのがありありと分かります^^;。J.J.の方はきっとニックネームというか、通り名だったんでしょうね。仲間うちのね。「ヘイ、ジェイジェイ」とか言われてたんでしょうね、きっと^^。
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