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久しぶりにインクサンプルを売るお店から^^ [万年筆]

少し気になっているインクもあったので、アメリカ合衆国はヴァージニア州にある、インクサンプルを売ってくれるお店にいくつか注文してみました。実は到着してからは少し経っているんですが^^;。昨今の円のレートもあって、注文の品数はやや抑え気味にならざるを得ないというか^^;。カードが何枚かと何故か棒付きキャンディが1本^^;。
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内容はこちら。テキスト打ち込みを省いての画像でのご紹介です^^;。
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インクのあいだに挟まっている「Pen Flush」というのは、ペンの洗浄液というもののようです。それと「Brass Sheets」は、ごく薄い真鍮の板(というよりもペーパー感覚ですが)の切片です。画像でも上の方に見えますね。どちらもニブや首軸のクリーニングに使うんだそうですが、今回試しに頼んでみました。

スキャンの色の具合を見てもらうためにも、Pelikan Royal Blueを最初に掲げておきます。ボトルからのつけ書きで、新しい状態(濃縮の無い)での色合いです。つけ書きに使ったのはファーバーカステルのアンビションロンバスのMニブ。こういうテストには必ず登場してもらいます^^。乱筆はどうか御容赦^^;。
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それではサンプルのスキャンに参りますが、まずはアウロラとオマスのブルー。
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ペリカンと見比べると分りやすいと思いますが、よく似たトーンの色ですがAuroraはほんの少し抑えてあり、Omasはいくらか明るい色合いです。どちらも濃淡はよく出ています。ペリカンを中に挟んで両サイドに振った感じ。
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次はOrganics StudioのJules Verne。ジュール・ヴェルヌ、フランスの作家ですね。海洋冒険小説の、という枕詞をつけてもいいかも知れません。「十五少年漂流記」や「海底二万マイル」が知られています。そのイメージからか明るい青に仕上がっています。きれいなトーンで彩度も高めです。今回はこの「人名」を冠したインクをいくつか頼んでみています。
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De AtramentisというメーカーのRobert Louis Stevenson。小説「宝島」で有名なスティーブンソンですね。ややトーンを抑え、黒みの入った深い色合いのインクです。ごくわずかに赤の色味もあります。濃淡はあまり出ず、しっかりとした書線に仕上がります。いい色だなと思いました^^。
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同じメーカーのFerdinand von Zeppelin。もちろんグラフ・ツェッペリン、ツェッペリン伯爵として知られ、硬式飛行船を実用化した人物です。色合いはぐっと深い色で、いわゆるブルー・ブラックのトーンを狙っている色でしょうね。ごくわずかに緑のトーンも見えます。濃淡はほとんど出ず、重厚なイメージの色合いです。華やかさはありませんが、使いどころの広い色かな。
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さらに同じメーカーでSky Blue。こちらはぐっと明るい色で、先ほどのジュール・ヴェルヌとも似ていますが、Sky Blueの方がいくらかトーンが濃いめ。明るい色合いなので濃淡も少し出ています。それにしてもDe Atramentisというメーカー名の意味がはっきりしません^^;。人名なのかな。検索してもこのインク・メーカーの名前が出てきてしまうという^^;。
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最後は、個人的には今回のサンプル注文の目玉^^。Caran d'AcheのIdyllic Blueです。なにしろこれまで売っていたインクを全部SOWG(Sold Out when Gone。売り切れたらそれで終わり。)にしてしまって、まったく新しいシリーズを出すという、思い切りのよいメーカーさんでございます。ついでに少し(けっこう)価格上昇^^;。円レートの下落もあって、日本では大幅な値上がり^^;。

まぁ私としてはこのメーカーのBlue Skyというインクが大いに気に入って、つい手を出してしまったのですが、それが売られなくなってしまうということに。えいやっと頑張って探してもう1本ストックしてしまいました^^;。その後継と言えるであろうアイデリック・ブルーの色を確認しておきたかったわけです。

結論からいえばBlue Skyよりもややトーンが落ちて、いくらか黒に寄せて(と言っても少しですが)彩度を落した仕上がりになっています。価格を考えるとこっちは手を出さなくてもいいかなという気になってきます^^;。濃淡の感じはよく似てますね。それにしても「Idyllic」と言うのは日本人には馴染みが薄い単語と言うか、分かりにくいと言うか。「田園の」「田舎の」という意味のようですが、そう言われてもやはりちょっと意味がつかみにくい^^;。

以上、やや駆け足気味ではありますが長文の記事になってしまいました。今回の印象としてはRobert Louis Stevensonの色合いが気に入ったこと、Idyllic Blueの色が確かめられたことが収穫です^^。新しいメーカーもけっこう出てきていて、いろいろと色合いを見て試せるのは本当にありがたいと思っています。結果ますます手持ちのストックは増えていくのでございます^^;。
http://www.gouletpens.com/
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