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ローレン・バコールさんのこと [ひと]

女優ローレン・バコールが亡くなった、というニュースを聞きました。ご存命であったのか、という不謹慎な感慨はともかく、ずいぶんと高齢であったのだなぁと思います。なんとなく1940年代から活躍していた女優さん、ということもあって、なにやら名画座の椅子の軋む音を思い出すような、あるいは古い記憶の中の名前が浮かんできたような、そんな感慨もあります。

前にも書いたことがあると思うけど、私は年間二百数十本のペースで洋邦問わず映画を観ていた時期があって、もちろん新しいものはお金が続かないから、基本的に名画座の2本3本立てが中心でした。休みの日に午前から一軒目、午後には二軒目なんてこともざらにありました。そんなことをやっていると、かなり強い印象の作品以外の記憶は、あらかた失せてしまいます^^;。観過ぎなんですな、要は。

何本かのハンフリー・ボガート作品の中で共演していた、という記憶があるのですが、作品がごっちゃになって混乱しているような気もします^^;。なんだか怖そうな女の人だな、という印象なんだけど、その頃の彼女はせいぜい20歳から24歳ぐらいなんですな。ま、私も名画座で観てた頃は若かったけど^^;。でも、ずいぶん世慣れた姐さんだ、と思っていました。

1924年生まれだそうで、ちょっとその年が記憶に引っかかったので調べてみたら、少し前に記事にしたJ・J・ジョンソン(トロンボーン奏者)と同い年でした。同じ年に生まれた人たちが列記してあったので抜き出すと、音楽関係では、ドリス・デイ、シャルル・アズナブール、チェット・アトキンス、モーリス・ジャール。

映画関係の人物ではマルチェロ・マストロヤンニ、シドニー・ルメット、チャールトン・ヘストンなど。ドリス・デイとシャルル・アズナブールはご存命だそうですが、ほかは皆さん鬼籍に入っていらっしゃいます。こんな風に並べてみると、ローレン・バコールという人が、若いうちから世に名を知られていたのだということが分かります。

のちにシャーロット・ランプリングが「さらば愛しき女よ」という作品の中で、ローレン・バコールの雰囲気と同じようなメイクや衣装で演じています。まぁくっきり曲げた眉や眼の輝き(眼力と言うか^^;)、というあたりは真似てないから、「似てる」という感じにはなってないけど。登場してひと言めの台詞の声なんか少し似てたっけかな^^;。私はシャーロットさん好きだから、似てなくともいいんですが^^;。

のちにお年を召してから「オリエント急行殺人事件」などにも出演しているのですが、映画館で観る機会はありませんでした。結局のところ、私にとってのローレン・バコールは白黒の映画の中の人、という印象以外は存在せず、1940年代の作品の記憶のままでいたことになります。ある意味いちばん美しい年齢の時しか印象に残っていない、ということでしょうか^^;。なんだか我ながら身勝手な話だな、と思いますが。ご冥福をお祈りします。
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