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Waiting for The Band [音楽]

Nicky Hopkinsは出生名がNicholas Christian Hopkinsなのだそうです。ニコラスさんですな。60年代の終り頃から、あちらこちらのレコーディングに顔を出していますが、セッションキーボーダーというイメージが強い人です。バンドとしての活動は第1期のJeff Beckのグループが印象的ですね。ピアノをガンガンと弾きまくっています。

あのジェフさんの馬鹿デカい音のギターと一緒に録音するのは、レコーディングエンジニアの苦労もかなりのものであった、と想像できますね。この第1期のジェフ・ベック・グループの2枚のアルバムを聴いていると、ボーカル、ギター、ピアノのせめぎ合いが楽しめます。特に2枚めの「Beck Ola」はね。

ニッキーさんは、いろんなバンドのセッションに呼ばれる形で、多くのアルバムにクレジットされているのですが、特にストーンズの何枚かのアルバムでのプレイぶりが素敵です。たとえば68年の「Beggars Banquet」のなかでの「No Expectations」とかね。後ろで鳴っているピアノの音の雰囲気の良さが、この曲の特徴のひとつになっています。

さて、そのニッキー・ホプキンスの唯一のソロアルバム「The Tin Man Was a Dreamer」が1973年にリリースされます。「Waiting for The Band」はその2曲目。チャートがどうこうというようなアルバムじゃないんですが、なにしろいい音楽が奏でられている、という点において、相当にポイントは高いと思っています。

また、この人の声がね^^。そう、ソロアルバムだもので、あんまり聴けないボーカルも担当しているわけなんですが、何というか少し口ごもるような、朴訥としたと言うべきか、実にいい歌声なんですな。決して上手ではないけど^^;。やはりこれもある種のブリティッシュ・ボイスでしょうね。

私の定義する「ブリティッシュ・ボイス」と言うのは、「訓練はされていないけど、いい味」という歌声も含みます^^;。この声を聴くだけでも、このアルバムの価値はあるのですよ^^。もちろん本業のピアノは言うこと無しですし、シンプルな音ながらも味わいのある音の聴ける名盤だと思っています^^。
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