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ピエール・ブーレーズさんのこと [ひと]

1月5日に作曲家・指揮者のピエール・ブーレーズさんが亡くなった、というニュースに接しました。私は「作曲家」としての仕事について書く資格を持っていないように思います。代表的な作品を聴いていても、あまり具体的な何かは湧き上がってこないのです。音楽とは、聴く者の心に何らかを構築/醸成/展開するものだ、と言うのなら、私の心はあまり反応してくれないのです。「分かってない」ということなのかな^^;。

指揮者としての彼についてなら、書けることはあると思います。CDも何枚かは持っていますし。ストラヴィンスキーのバレエ三部作、とりわけ「ペトルーシュカ」についてはクリーブランドとの新録音の方は、好きだと言っていいものです。1911年版(と思われる)での演奏だという点も嬉しいところです。「祭典」と「火の鳥」も聴くときには最初に候補になります。

でもほかの作曲家の作品、たとえばマーラーの交響曲はあまり買っていないし(評価していないという意味では無くて、文字通りCDを持っていないという意味です^^;)聴いてもいないかな。5番は持ってたように思いますが。私としては、ブーレーズという人はもしかしたら「指揮する」ことがあまり好きでは無かったんじゃないか、という疑いを持っています^^;。好きじゃないというか本意ではないと言うか。

自分の作品を演奏する分には、それは他人に頼むよりは遙かに信頼がおけるでしょうけどね。自分ですから。でもそれ以外の、いわゆる「演奏活動」としての指揮には、実はあまり重きをおいていなかったのではないか、と思うのです。それでもバイロイトに出演したり、オーケストラの常任をこなしたり、数々のレコーディングを行ってはいますが、結局は自分ご自身は「作曲家」なのだという気分だったんじゃないのかな、と。勝手にそう思っているんですよね。

ここ数年間はあまり活動らしい活動もしていなかったようで、やはり半ばは引退状態であったという気がします。指揮者としては60年代から90年代までが盛んに活動していた時期で、その間のレコーディングも多く、まとまった形でCDも入手することができます。マーラーの全集は、けっこう新しい方の録音になりますし、楽しんで聴けそうかな、と思っていますので手が出るかも知れません。満91歳没。ご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。
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