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シリウスに向かって飛べ! [季節]

先日「ラピュタ」の放映を見ていたときに、なんとなく思い出した台詞です。そう言えば少し前に夜空を見上げた時に、光っていたな、と思いましたっけ。「風の谷のナウシカ」の終盤近く、城オジのミトと一緒にガンシップで飛行するナウシカが、ミトに言った言葉なんですよね。「シリウスに向かって飛べ!」。ふと、どっちに向かってるのかをちゃんと調べたことは無かったな、と思ってちょっと確認してみました^^;。

シリウスはご存じの人も多いと思うけど、おおいぬ座のα星、すなわちいちばん明るい星です。全天でも有数の明るさで、特に秋から冬にかけては青みがかった白く輝く姿が、見やすい時間帯に空に上がっています。空での見つけ方は、オリオン座の左側やや下寄り、と言いますかオリオンを見つけて少し左に目を移せば、かなり目立つので分かりやすいと思います。

季節が進むにつれて空に現れる時刻が遅くなっていくので、中天に高く見えるのは初秋から中秋という感じでしょうか。でも「向かって飛」ぶからには、あんまり位置が高いと目標にはなりにくいし、やっぱり30°ぐらいの高さかな。それと「ナウシカ」の劇中の時刻の推移も合わせて考えなくてはいけません。となると恐らくは午前3時から4時くらいで、見やすい高さにある季節。

舞台になっているのは、どうやら中央アジアから少し中東に寄ったあたりらしい、という話は聞いたことがあります。とすれば緯度は東京よりはやや北ですが大きくは違わない。つまりおおよその季節は秋で、方角は南ということになります。ナウシカは北からほぼ真南に向かって飛んでいたということでいいと思います。

作品を見ているあいだはあんまり意識しませんけど、特に宮崎駿さんという人は、作品の舞台の建物や地形のかなり詳細な見取り図、地図といったものをきちんと用意して作品制作をしているそうです。今回ふと思いついてのことでしたが、ひとつ発見できた気はするのですよね^^。時折こんな思考も楽しいもんです^^。

追記:その後少し検証を深めてみて、北緯40度ぐらいで東経70度ぐらい、という位置で夜が明け始める前の時刻という風に詰めてみました。午前4時過ぎぐらいかな、ごく大ざっぱですが。そうすると季節は初冬、12月の始めから半ばというあたりになりそうです。

ただしこれは「現在の地球」でのことであって、「火の七日間」の結果、あるいは地軸がずれてしまっているという可能性はゼロではありません^^;。となると検証は根底から崩れてしまうのですが。もちろん「ナウシカの時代」に「シリウス」という名の星は、我々のシリウスとは別の星のことを指している、という可能性もありえなくは無いのですよね^^;。少しひねくれ過ぎた見解だとも思うけど^^。

さらに2017年12月に至っての追記:冬になって日没ののちの9時過ぎ頃に空を見上げたら、オリオンが上がってきていて、その真下にシリウスがありました^^;。まぁ天をオリオンが巡るのをシリウスがあとから追いかけている、という位置関係ですからね。「オリオンの左下」というのは、やや言葉足らずというか定義が甘いと言うか^^;。正確を期せば「オリオンの四角が正立するような感じで見たときの左下のあたり」というところでしょうか。しつこく追記しておくことにいたします^^。

さらにさらに2019年1月6日に至っての追記:お正月に放映されたので、録画も確認しつつ再検討を試みました。BDだって持っているくせに、放映されないと見直さないという^^;。私は作品内での時間経過を少し勘違いしていて、ガンシップのナウシカが王蟲の暴走を発見したのちに、「シリウスに向かって飛べ!」という台詞が出てきていたのでした。もっと早めの段階かと思い込んでいたのですが。

シリウスの高度もやや低め、目視15度ぐらいな感じで明確に描かれていますね。となると方角はやや東へずれて南東に近いことになるようです。季節は恐らく晩秋から初冬、時刻はざっとですが午前5時から6時前ごろ、すなわち払暁前ということでいいと思います。これらはもちろん先に述べた「現在の我々の地球と同じ」状態である、という条件が前提にはなりますけどね。しつこく追記しておくのでございます^^。
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