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5年目のこの日に [暮らし]

明ければ今年もまたこの日がやってきます。3月11日。あの日の午後にどこにいて何をしていたか、そしてそのあとにどういう行動を取ったか、取らざるを得なかったか。すべてを鮮明にとまではいかなくとも、かなりのものごとを思い出すことができます。関東というやや離れた土地にいてさえ、です。

あの日、目の前で揺れる地面を見ながら、初めて見る現象に驚きながら、それでも周囲の建物にはほぼ被害が無いということは見て取れて、「とにかくこの程度で済んでいるんだ」と考えていました。仕事中であったために、手早く仕事を済ませて勤務先に戻ると、社屋は停電してしまっており、非常電源が作動しているという事態でした。

それでもとにかく勤務先は無事であり、翌日には出社してくればいいのだ、と思いながら早めに退社してみると、我が家も停電していてやがて日も暮れようというのに明かりが無い状況でした。とにかく懐中電灯を用意し、崩れた本やCDの山を少しずつ片付けて時を過ごしました。

11時を過ぎた頃でしたかに灯りがついて、電気が戻ったことが分かりました。テレビをつけて、それまでまったく触れていなかった情報に接して、ようやく事の重大さが理解できました。それまでは身の回りのことだけで手いっぱいに近かったのですが。10分ほどのあいだはそれこそ言葉も無くテレビを見つめていました。

5年が過ぎてもありありと記憶をたどれるほどに、印象は強く脳に焼きついているのだと思います。長いようで過ぎてしまえば短い年月でもありました。様々な出来事も過ぎていき、日常は戻ってきてはいますが、やはりあの日の体験は、何度でも思い出し噛みしめていくことと思います。5年目のこの日に、改めて「あの日の午後」に思いを巡らせることになるのだろうと思っています。
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