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I Heard It Through the Grapevine [音楽]

少しあいだが空きましたが、今回の「この1曲」シリーズはMarvin Gayeの出世作と言っていい作品、「I Heard It Through the Grapevine」です。1968年10月にリリースされて12月半ばにはチャートの1位に到達、以降7週に亘ってその座を維持します。堂々の大ヒットですね。

タイトルは直訳なら「葡萄の蔓を通して私は耳にした」ぐらいの意味ですが、つまるところ「人づてに耳にした」という意味になって、「ウワサを聞いた」ということになります。ちょっとややこしいのですが、いわゆる慣用句でしょうかね。邦題の「悲しいうわさ」は、変に思い入れもなくてなかなかよくできたタイトルになっていると思います。洋楽の邦題としては上級の部類^^;。

この曲は前年にGladys Knight & the Pipsがヒットさせていますが、レコーディングはマーヴィンが先に行っていて、リリースはあとになった形です。これもちょっとややこしい^^;。まぁヒットとしてはマーヴィンが大ヒットになりましたし、彼の代表曲ということにもなりました。

その後のマーヴィンは、70年代に活躍を続けていくのですが、私生活のもめ事などもあって、70年代の終り頃には活動が低調になります。80年代には復調、グラミーを獲得したりもするのですが、84年の4月に父親によって射殺されるという最期を迎えます。45歳の誕生日前日のできごとでした。

どちらかと言えば、ソウルやR&Bにカテゴライズされる人達は、作品を作るチームとシンガーとは分業になっている場合が多かったのですが、マーヴィンは個人的な世界を歌って、その後のソウル・シンガーたちに影響を与えました。その不慮の死は大変残念なことでした。

英米の音楽関係者には、飛行機や自動車などの交通事故で命を落す人も多い、と前に書きましたけど、銃による死亡はアメリカに特有と言えるように思います。存命ならば77歳のはずですが、現代においてはさして珍しくもない年齢なわけですからね。その死はあまりにも早すぎました。
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