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Greg Lakeが亡くなりました [ひと]

すでに1週間ほどの日にちが経ってしまっていますが、King CrimsonやEmerson, Lake & Palmerのベース/ボーカルとして知られているGreg Lakeが亡くなりました。今年の3月にKeith Emersonが亡くなったと思ったら、ベースのグレッグも世を去り、エマーソン・レイク・アンド・パーマーはドラムスのCarl Palmerが残るのみとなってしまいました。

ELPという類まれなバンドは、キーボードのキースの存在が無くしては成立しなかったと思います。ただ、グレッグ・レイクのベース及びギターと、とりわけ彼のボーカルという要素も大変重要でした。キング・クリムゾンに在籍していた時も含めて、ボーカリストとしての貢献度は大変高く、抑制を効かせている時の美声プラス、声を張ったときのわずかに荒れる歌声がたいへん印象的です。

ELPではどちらかと言えばキース(とカール・パーマー)が躍動感と動的な音楽を形作るのに対して、グレッグは抒情的で静的な部分を形成して、バンド全体の音楽作りのコントラストができ上がっています。もちろんこのバンドは3人のメンバーが合奏している時のパワーが見もののひとつでもありましたけれど。

ベーシストとしての力量もそうですが、ギターを弾いている時の音色や変則チューニングを駆使した奏法は、このバンドの欠かせない魅力でした。ベースの音色は高音に張りがあり、低音も強く広がる特徴的な音を作っていて、個性になっています。ベースにしてもギターにしても、見事なピッキングがグレッグの演奏を際だたせています。

私は先日日曜の深夜にNHKの放送で、今年の9月に行われたプロムス(ロンドンの夏の音楽祭)のラストナイトを見ていた時に、終盤に演奏される何曲かの恒例の曲のひとつ、「エルサレム」の演奏と合唱を聴きながら、グレック・レイクのことを考えていました。

この歌をバンドのサウンドに乗せて、ソロ・ボーカルで歌うというアイデアは、グレッグから出たのか、あるいはキースからだったのかは分かりませんが、奇しくも同じ年の春と冬にふたりは逝ってしまいました。グレッグ・レイク、2016年12月7日、満69歳没。ご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。
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