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満月と十五夜 [季節]

月齢と月の形は必ずしも一致はしていないわけだけど、満月は十五夜と同じでいいのかな。満月は「望月」を意味してるんだとすると、「欠けていない月」は必ずしも十五夜に出てはいませんね。新月を一夜めと数えて15番目の夜が十五夜ですけど、たとえば今年の1月の十五夜は12日の夜となりますが、月齢は南中時に13.8だそうです。

つまりまだ少しだけ、満月にまではなりきっていないということですね。という風に定義していけば、十五夜は満月とは言い切れないことになります。ただし「お月見」を十五夜にするんだ、ということなら満月ではなくともかまわないのかな。古来十六夜も好まれているのは、この辺の事情がありそうです。

そうそう、十六夜は少し遅れて上がってくることから、「ためらい」の気分を秘めているので、古代・中世での和歌を詠む時の「ためらう心」の象徴にもなっていたみたいです。恋に踏み出しきれない「ためらいの気持ち」を十六夜に託したり。なるほど少し遅れて姿を現す、だから気後れしてためらっている、という感情ですね^^。

一方では「14番目の月」というユーミンの歌が、「恋が成就する直前の充実感と期待感」を歌っていて、なるほどこちらはむしろ積極的な心の動きを表現しています。満月(望月)になる直前の気分ですよね。月の動きと形の変化は、古代からいろんな見立てをされてきて、人の心の移り変わりの象徴にもなっているわけです。

シェイクスピアは「月は形を変えるから不実である、だから月に誓いを立ててはならぬ」とか書いてますけどね。まぁ人の心は移りゆく、ということでしょうかね^^;。それもまた真実ではありますけれどね。
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