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K271mk2を改めて聴く [ヘッドフォン]

我が家にあるまだリポートしていないヘッドフォンのことを書いていこうという、いわば短期のシリーズです^^;。入手した順に書いていくつもりでしたけど、再度確認してみたら、このK271mk2は前回のK242HDよりも2週間ほど早く入手していました^^;。んー、K271が期待外れだったから、K242に手を出したというわけではありません。たまたまオークションに続けて出ていたということで。ちなみにK271はオーストリア製。K242の方はchainaです。

私は特にMade in Chainaだから嫌だとは思いませんが、オーストリア製のものには、いくらかプレミアムが付いて売られているのかな。確かにK240mk2を新品で入手したときには、LRを表示するシールが若干曲がって付いていたりもして、驚いたんですけどね^^;。こういうことがオーストリアで製造されていた時代には無かったことなのかは、分かりませんけど。
akg_k271mk2.jpg

撮影した場所がK242HDとは違う場所なんで、ちょっと光の具合は違ってますね。K271の外観は、ほぼK240mk2と同じものです。もちろんK240は背圧を抜くため開放構造になってますが、K271は密閉でハウジングは閉じています。そのほかはヘッドバンドの造りや大きさが、まったく同じと言っていいと思います。なのに側圧はなぜか少し違います^^;。K271は側圧がやや強めで、密閉度を上げています。

それと知られていることだけど、K271のヘッドバンドには、ある種のスイッチが仕込まれていて、ヘッドフォンを頭から外すと音を遮断するように作られています。ケーブルも着脱式ですから、ある意味では電気的な接点が増えているわけで、これの良し悪しはなんとも言えないところです。特定の局面では便利な機構でしょうけど、私は特に必要は感じません^^;。もし壊れやすさに繋がっていたりすると、ちょっと困りますけど。ヘッドバンドの造りとも併せて、乱雑な扱い方をするのは避けたいところかも。

外観は似ていても、K240mk2とはかなり音が違います。とは言ってもK242でも書きましたが、全体としてのAKGの音の味わいからは外れていません。必要以上に強調された音域はありませんから、いわゆるフラット形なんでしょうけど、バランスのいい音という印象です。一説によれば「K271mk2はボーカル向けモニター」だそうで、低域をすっきりと抑え気味にして、中域をきちんと聴けるようにしてある、という評も見かけたことがあります。

個人的には「AKGは低音が出ない」という意見には賛成できません。K271も確かに多いとは思わないけど、これ以上にどういう低音域が欲しいのか、という気もします。環境にはよると思うけど、かなりの低音がありますよ。ただし、エレキ・ベースの音にずっしりとした芯はありません。少し線が細い感じです。オーケストラの低域のような、少し持続性のある低音は、ぐいっと出てるとは思いますが。

オーケストラで続ければ、木管の響きや金管が柔らかいハーモニーを吹くところなどは、説得力のある音だと思います。K242HDより迫ってくるものがあり、この音の出具合が両機種の特色でもあるわけです。どっちも捨てがたいものがありますが、このあたりは好みにもよるわけですね。弦楽器の音色も鋭さは感じられず、自然な響きだと思います。ただ解像度はそれなりのレベルで、ごく細かい音までを表現するのは少し苦手でしょうか。

とはいうものの分離は悪くはありません。どっちかと言えばみっちりとした音像を描くタイプで、音場もやや凝縮された感じになります。AKGとしては少数派なのかも知れませんが、独特のストイックとも言えるような音なのに、響きはきれいに聴けるヘッドフォンだと感じています。低域の強さは好みによってはもの足りないと思いますが、私はバランスのいい楽しめるヘッドフォンだと思っています^^。
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