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John Wettonが亡くなりました [音楽]

仕事の関係で記事の更新ができなかったので、少し遅くなってしまいましたが、キング・クリムゾン、U.K.、エイジアなどの多くのバンドのベースとボーカルであった、ジョン・ウェットンが1月31日に亡くなったとのことです。最も成功したバンドとしては、エイジアを挙げるべきなんでしょうけど、私としてはやはりクリムゾンとU.K.での活動がいちばん印象に残っています。

King Crimsonというバンドのアルバムの中で、私のいちばんのお気に入りは「Red」だということは、以前にも書いたことがあります。ここでのボーカルとベースがジョンでした。キング・クリムゾンのレギュラーメンバーが最もシンプルな形態であった時に、ボーカルとベースを担当していたわけで、バンドの中での役割は重いものでした。

この時のドラムス、ビル・ブルーフォードとのコンビは、そのままU.K.に持ち込まれる形になり、Eddie Jobson、Allan Holdsworthという才人ふたりを加えてのアルバムは、緊張感とファンタジーに溢れた傑作となりました。ただし、バンドの活動は短命に終わってしまったのは残念でした。結果としてドラムスのビルはギターのアランと組んで、新しいアルバムを作ることになります。

この間ジョンは一時的にはUriah Heepに加入したり、Bryan Ferryと共に活動したりもしています。そして1982年にエイジア(Asia)を立ち上げて、ファースト・アルバムが大成功を収めることになります。いわゆる「プログレッシブ」ロックから出発した人なんですが、あまりに大きな成功を収め、アルバムもキャッチーな仕上がりであったために、一部の人達からは「プログレの幕を下ろした男」といった、芳しくない評価もされています。

ボーカリストとして、ベーシストとして数多くのバンドに参加してきたのですが、私の印象としてはやはりそのボーカルの威力が、並大抵ではなかったと思います。強く太く、かつ少しだけしわがれるという声は、やはり唯一無二の力を持っていて、参加したバンドの作品で強い印象を残しています。

ベースのプレイぶりは、正直なところ私としてはタイトで正確、という以上の印象は無いのですが。たとえばクリス・スクワイアやグレッグ・レイクのような、ベースの音色とメロディ・ラインで大向こうを唸らせる、といったような存在感は発揮していなかったように思います。

今、ついクリスとグレッグという名を書いてしまいましたが、この2年足らずのあいだに、ジョン・ウェットンも含めてこれら3人の、プログレッシブ・ロックを築いたベーシストたちが世を去ってしまいました。世の中の不思議を感じずにはいられません。ジョン・ウェットン、2017年1月31日、満67歳没。ご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。
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