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改めていくつかのヘッドフォンを聴いてみて^^ [ヘッドフォン]

我が家にやってきていたのに、記事にしていなかったヘッドフォンについて、何回か書いてみました。手元にある主なものは記事にし終えたと思います。と言ってもうちわけはAKGが3本とbeyerdynamicが2本という偏向ぶりではありますけど^^;。元々AKGの音はかなり好きだと思ってましたが、beyerdynamicの2本が考えていたよりもはるかにフィットした感じはしています。

もっとも私は、どっちかと言えば好みの幅は広いと思ってますし、いまひとつ嗜好に合わないからと言って、「これはダメ」と言い切ることもしません。良さは見付けてしまおうというタイプなので^^;。それと昨年秋の記事には、AKGのK121 studioが手元にあることは書いておきましたけど、今回は改めてリポートしませんでした。それなりにAKGの音はしますけどね。

やはり細部の描写とか、それぞれの帯域の音が、やはりいまひとつ実体感が無いと言うか。わりとふわっと全体を聴かせてくれるヘッドフォンだとは思うけど。全体の帯域バランスは好きなんですが、それ以外は今回書いた5本からは差があると思います。

それから今回いろいろ聴き比べていくうちに、最近はほぼ出番の無かったオーディオテクニカのATH-A500とSONYのMDR-Z600も、引っ張り出して改めて聴いてみました。やっぱりそれぞれの良さは感じますけど、どちらも少し粗さがあるのだな、と感じます。Z600に関してはイヤーパッドの劣化もかなり起きてます。どちらも好きな部分はありますけど、やはり出番は少なくなってしまうだろうな、と。
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試聴する時によく聴いているCDについては、なん枚か書き足しておきたいので、追加しておくことにします^^;。そのほかにもあるんだけど、切りがないのでこの分くらいまでで。左上から順に番号で書いていきます。
01. グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」。Rene Jacobsの指揮したものです。小編成ながらもオーケストラとコーラス、そしてソロの歌手ということで、マイクはそれなりに立てて録ってる感じです。このレーベル(仏ハルモニア・ムンディ)らしい、柔らかな響きが特徴です。
02. パーセルの宗教曲(頌歌と礼拝曲など)の全集の第9集ですけど、別に全部集めようなんて思っていません^^;。目についたので、合唱曲として聴くために買ったんですけどね。指揮のRobert Kingと演奏のKing's Consortについては、私はお馴染みさんでございます。何枚かこの組み合わせのCDが手元にありますが、どれも音場は自然な録音で楽しめます。ただ音の傾向として、このレーベル(英hyperion)特有の、少しハイ上がりでカリッとした音に仕上がっていて、好みが分かれるところでしょうか。

03. メシアン作曲「トゥランガリーラ交響曲」です。ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル。Live Recordingとクレジットされていて、最近多くなったコンサートと兼ねてCD制作のための録音を行ってしまう、という制作方法のものです。したがって、大量のマイクを立ててのマルチ録音です^^;。細部の音符はすごく聴き取れるんですけど、音場はぐっと圧縮された感じで、ぎっしりと隙間無く楽器が並んでいる、という人工的なもの。演奏はややもっさりと言うか、ちょっと安全運転気味ですけど、破綻のない仕上がりと言えるかな。音場には不満があるんだけど、とにかく楽器のそれぞれの音は鮮明に聴き取れるので、これもひとつのやり方なんだろうと思います。
04. ストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」と「ペトルーシュカ」の組み合わせのCD。指揮はコリン・ディヴィス、アムステルダム・コンセルトヘボウの演奏。さっきの「トゥランガリーラ」とは違って、録音のための演奏をホールで行って録ったものです。楽器それぞれの間隔を広めにとって、マイクを立てているものと思います。と言うのもホルンや打楽器が奥の方から響くのがよく分かるし、特に打楽器群がそれぞれの位置で鳴り響く感じは、大変自然な仕上がりです。アナログ録音の最後の時期の録音ですけど、アナログだろうとデジタルだろうと、音場に気を使った音作りをすれば、きちんと音場は再現される(ある程度ですけど)という、みごとな見本です。

05. 渡辺貞夫さんの「Parker's Mood」。1985年録音のライブ・アルバムですが、ピアノ・トリオにアルトサックスが加わった形のカルテットでの演奏です。それぞれの楽器の音の鮮度が素晴らしい、いい録音だと思います。スリリングだけど不要な緊張感は無い、という気心の知れた同士の演奏が聴ける名盤だと思います。
06. アニメ「ポポロクロイス物語」のオリジナル・ボーカルアルバム。ポポロクロイスのアニメは2度製作されてますけど、これは最初の時のキャストによる挿入歌を集めたボーカルアルバムです。まぁ私としては7曲めの「わたしぼっち」のために手に入れたようなCDでございます^^;。オーケストラのバランスとふわっと浮かぶボーカルの感じは、よく録れているなぁと感心します。

というわけで、ヘッドフォンについてはまた書く機会はあると思いますが、今回のシリーズはいちおうのお開きとなります^^。AKGについては、前にもちょっと書いたけどK700番台のどれかは手に入れようか、と思っています。それと最近HD599という、型番に苦労したような製品がゼンハイザーから出てきていて、これもちょっと気になっているところです^^。さてどうなりますでしょうか。

追記:もちろん、いつもこんな風に細部を掘り返すような聴き方をしているわけじゃないですよ。普段はもっと気楽に聴いてるし、このCDならどの機種が合うかな、とか楽しみながら聴いてるわけです。まぁお気に入りは存在していることも確かですけど。オールマイティは無いと思うけど、違う機種なら違った角度から楽しめるのも面白さのうちだと思います^^。そこが楽しいんですよね^^。

さらにあとからの追記:そうそう「はるかにフィットした感じ」と書いてあるのは、音の持ち味が好みにフィットした、という意味で書いたつもりです。装着感がどうこうという話では無いので一応念のため^^;。ベイヤーについては、オリジナルのケーブルの音は、店頭の試聴などでちょっと聴いているだけで、我が家に来ている2本は、いずれも「オリジナルのケーブルは付いていない」という、大変特殊な例です^^;。これも念のため。
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