SSブログ

My Funny Valentine [音楽]

「人称代名詞」の入ったタイトルの曲、という繋がりでこのところ続けている「この1曲」しりーずですが、今回は時々取り上げたくなるスタンダード・ナンバーで1曲。まぁ極め付けの有名曲で、たいへんカバーの数も多いんですが、これまた有名な演奏です。Chet Bakerのボーカルでのバージョンで。

「My Funny Valentine」は1937年のミュージカル「Babes in Arms」の中の1曲です。これが次々とカバーされ、ジャズの超の付く有名曲になっています。Miles Davisのアルバムには、この曲の名がそのまま付けられたものがあって、これがまた大変な名盤として知られています。

チェットさんのバージョンは1954年に8曲が録音されてアルバムが発売され、のちに6曲足して1956年にアルバムとして再リリースされた、とのことです。何故にこのような発売のされかたになったのかという点は、私には調べきれていませんが、この時はモノラル盤として世に出ています。ところがです。

のちに1958年に再々発売された時はステレオ盤として発売され、しかも当初には入っていなかったギターをオーバーダビングしているのだそうです。まぁ制作会社の指し金でしょうね、この手のことは^^;。けっこうのちの時代に至るまで、こういったこと(演奏者の意図とは無関係、または事後通告での改変)はしばしば行われました。

あ、このチェットさんの場合がレコード会社の独断であるのか、という点はやはり調べきれていません。まぁまず間違いなく勝手にやってますでしょうなぁ^^;。Simon & Garfunkelの出世作となった「The Sound of Silence」は、元々はアコースティック・ギターと箱ベーに歌という曲でしたが、レコード会社が勝手にドラムスやエレクトリック楽器を足したバージョンを作って発売したらヒットした、というのはけっこう有名ですね。

「My Funny Valentine」のタイトルは日本でも英題のままで知られています。まぁ邦題を付けるのも難しそうだしね。funnyは、通常は「おかしな」「変わった」という意味で使われますけど、この曲の場合は「素敵な」ぐらいにしておいた方がいいかなと思います。チェットさんの歌声は秋に似合うきもするけど、これからの梅雨どきにもかなり合いますよ。お奨めでございます^^。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。