有頂天家族2 全編の感想など その2 [アニメ]
一応前夜に続いての記事でございますので、ま、よろしければ前日の分からどうぞ。シーンとカット割りの苦労は並大抵では無かっただろう、と書きましたけど、それと同時に原作には無い部分を注意深く足していくことも、アニメとしての完成度の上で大事なことだったのでしょうね。
特に原作では、主に矢三郎の一人称視点で書かれていますから、アニメの中で描写として足されている部分を見て、初めて腑に落ちたようなこともありました。たとえば天満屋をおどかすために熊に化けたのに、幻術に惑わされてしまう場面。警官の前にのっそりと立った時がいちばんの危機だったんですが、そこで飛び出したのが海星でした。
このシーン、原作だといまひとつどうやって切り抜けることができたのかが、ちょっと分かりにくいのですが、とにかく鴨川に落されたことにはなっています。恐らくは熊のままで^^;。アニメでは熊化して熊三郎になっている矢三郎の正面から、海星が突進して「一瞬にして化けの皮が剥がれ」て、煙にまぎれて逃走するわけです。
なにゆえに化けの皮が剥がれたのか、についてはこの段階では説明してはいないのですが、理由はのちに本編で明らかになります。海星はそれを見越した上で、「正面から」熊三郎に接近し、熊化しているとは言え矢三郎の本質は変わらなかったために、無事に帰還を果たします。矢三郎自身は「まだ」化けの皮と海星の関連に気がついてはいませんでしたが^^;。
同じように矢三郎の視点を補っている部分として、地獄から戻った矢三郎と弁天が、三階建て電車に入った直後、一瞬ですが海星が見届けているカットがあります。このあと海星は、何かの姿に化けて電車に侵入したのだろう、と思うのですが。
このカットがあったので、その後の海星の行動は描写はされていなくとも、早雲の最期(偽)のシーンに海星がふいに現れる理由が腑に落ちます。彼女はずっとすべてを見ていたのだろう、と。弁天と行動している時の矢三郎が、危なっかしくてたまらないんでしょうね、彼女にとって。そう思うと、第1期での金曜倶楽部を抜け出したあと、屋根の上の散歩がお開きになったときに、梯子になって現れた海星が、どうしてそこにいるのかがわかります^^。
矢三郎は気づいてはいなかったんだけど、「見守られて」いたわけですよね^^。大事にしてあげないとね、彼女のことは。ね、矢三郎君。ふたつ前の記事にも書きましたが、第2期全体が、このふたりの恋の場面で閉じられるのは、まことに意味深いものだと思います。第2期冒頭が総一郎と桃仙の恋とその成就で開始されたように、「毛深き恋の物語」にふさわしく、第2期の掉尾を飾るのは矢三郎と海星の「恋の始まり(たぶんここから)」なんですよね。
そうそう矢二郎にも、もしかしたら(というかたぶん確実ですが^^;)恋の始まりが訪れています。ふたりの相性はぴったりなのではないか、という暗示が会話(というかほぼ星瀾のひとり語りだけど)の中にちりばめられていて、特に星瀾の心の気配は明確な気がします。明らかに惚れられてるよ、矢二郎君^^。
このふたりの物語も、行く末が気になりますね^^。そうなると矢四郎君にも、恋人とまではいかなくとも「ガールフレンド」ぐらいは現れていいような気もします^^;。まぁ理系の女の子がいいんじゃないかなと。いるかな、理系の狸^^;。森見先生に大いに知恵を絞ってもらわないと。
「恋」といえば弁天と二代目との関係性も気になるところです。まぁ一応赤玉先生も絡むことは絡んでますけど^^;。弁天にせよ二代目にせよ、あれほどの怒気を放つような感情のほとばしりは、ちょっと普段の行動や会話からは想像できませんよね。すなわち「相手に対して冷静ではいられない」というわけでしょうか。これはちょっとしたきっかけがあれば「恋」なんですけどねぇ^^;。
いずれにしても、森見先生がすでに宣言しておられる通り、「第三部」が書かれるであろうことは、我々にとっては「既定のこと」でございます^^;。その映像化が成されることを、心より期待しつつ、今回の第2期(と第1期)を繰り返し見ながら、待っていたいと思います。改めてスタッフ、キャストの皆さま、お疲れさまでした。楽しい作品をありがとうございます。心よりお礼申し上げて、第3期を待ちたいと思います^^。
特に原作では、主に矢三郎の一人称視点で書かれていますから、アニメの中で描写として足されている部分を見て、初めて腑に落ちたようなこともありました。たとえば天満屋をおどかすために熊に化けたのに、幻術に惑わされてしまう場面。警官の前にのっそりと立った時がいちばんの危機だったんですが、そこで飛び出したのが海星でした。
このシーン、原作だといまひとつどうやって切り抜けることができたのかが、ちょっと分かりにくいのですが、とにかく鴨川に落されたことにはなっています。恐らくは熊のままで^^;。アニメでは熊化して熊三郎になっている矢三郎の正面から、海星が突進して「一瞬にして化けの皮が剥がれ」て、煙にまぎれて逃走するわけです。
なにゆえに化けの皮が剥がれたのか、についてはこの段階では説明してはいないのですが、理由はのちに本編で明らかになります。海星はそれを見越した上で、「正面から」熊三郎に接近し、熊化しているとは言え矢三郎の本質は変わらなかったために、無事に帰還を果たします。矢三郎自身は「まだ」化けの皮と海星の関連に気がついてはいませんでしたが^^;。
同じように矢三郎の視点を補っている部分として、地獄から戻った矢三郎と弁天が、三階建て電車に入った直後、一瞬ですが海星が見届けているカットがあります。このあと海星は、何かの姿に化けて電車に侵入したのだろう、と思うのですが。
このカットがあったので、その後の海星の行動は描写はされていなくとも、早雲の最期(偽)のシーンに海星がふいに現れる理由が腑に落ちます。彼女はずっとすべてを見ていたのだろう、と。弁天と行動している時の矢三郎が、危なっかしくてたまらないんでしょうね、彼女にとって。そう思うと、第1期での金曜倶楽部を抜け出したあと、屋根の上の散歩がお開きになったときに、梯子になって現れた海星が、どうしてそこにいるのかがわかります^^。
矢三郎は気づいてはいなかったんだけど、「見守られて」いたわけですよね^^。大事にしてあげないとね、彼女のことは。ね、矢三郎君。ふたつ前の記事にも書きましたが、第2期全体が、このふたりの恋の場面で閉じられるのは、まことに意味深いものだと思います。第2期冒頭が総一郎と桃仙の恋とその成就で開始されたように、「毛深き恋の物語」にふさわしく、第2期の掉尾を飾るのは矢三郎と海星の「恋の始まり(たぶんここから)」なんですよね。
そうそう矢二郎にも、もしかしたら(というかたぶん確実ですが^^;)恋の始まりが訪れています。ふたりの相性はぴったりなのではないか、という暗示が会話(というかほぼ星瀾のひとり語りだけど)の中にちりばめられていて、特に星瀾の心の気配は明確な気がします。明らかに惚れられてるよ、矢二郎君^^。
このふたりの物語も、行く末が気になりますね^^。そうなると矢四郎君にも、恋人とまではいかなくとも「ガールフレンド」ぐらいは現れていいような気もします^^;。まぁ理系の女の子がいいんじゃないかなと。いるかな、理系の狸^^;。森見先生に大いに知恵を絞ってもらわないと。
「恋」といえば弁天と二代目との関係性も気になるところです。まぁ一応赤玉先生も絡むことは絡んでますけど^^;。弁天にせよ二代目にせよ、あれほどの怒気を放つような感情のほとばしりは、ちょっと普段の行動や会話からは想像できませんよね。すなわち「相手に対して冷静ではいられない」というわけでしょうか。これはちょっとしたきっかけがあれば「恋」なんですけどねぇ^^;。
いずれにしても、森見先生がすでに宣言しておられる通り、「第三部」が書かれるであろうことは、我々にとっては「既定のこと」でございます^^;。その映像化が成されることを、心より期待しつつ、今回の第2期(と第1期)を繰り返し見ながら、待っていたいと思います。改めてスタッフ、キャストの皆さま、お疲れさまでした。楽しい作品をありがとうございます。心よりお礼申し上げて、第3期を待ちたいと思います^^。
2017-06-30 23:55
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