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ヨーゼフ・クリップスのベートーヴェン交響曲全集を買いました^^ [音楽]

ヨーゼフ・クリップスの録音したCDは、我が家にはVPOと入れたチャイコフスキーの5番と、コンセルトヘボウとだったと思うけど、モーツァルトの後期の交響曲が何枚かがあります。亡くなったのは1974年で、その最晩年の録音がコンセルトヘボウとのモーツァルトだったはずですが、80年代の半ば過ぎに(まだ亡くなって10年ほどしか経っていないのに)そのモーツァルトの交響曲を廉価盤の輸入CDで手に入れた記憶があります。

VPOとのチャイコフスキーはデッカで、コンセルトヘボウのモーツァルトはフィリップスでの録音で、すなわち指揮者ご本人の所属(契約)レーベルとしてではなく、楽団の縁の深いレーベルに録音されたものです。というか恐らくですがクリップス先生って、専属契約を結ぶような関係に至ったレコードレーベルは晩年は無かったのではないでしょうか^^;。

50年代まではデッカへの録音が多くありますが、60年代以降はあちらこちらのいろんなレーベルに、と言ってもデッカ、フィリップス、EMIというところはメジャーですが、ほかにもコンサートホール・レーベルやアメリカのEVERESTレーベルなど、いわゆるマイナー・レーベルにも録音があります。そしてこのベートーヴェンはそのEVERESTに録音されたものです。オケはLSO。すなわちロンドン交響楽団です。
krips_cd.jpg

1960年の1月に集中的に15日間ほどでロンドンで録音されています。演奏は、最近のピリオド楽器での演奏でのスタイルから見れば、昔風ののんびりしたテンポというふうにも聴くことができるでしょう。ただ、温和でまったりとした、という言い方はできないと思います。妥当なテンポ感やバランスのいいオケの鳴らし方、という意味で奇をてらわない良さがあります。

集中しての録音で、ややスケジュールが厳しかったのか、よく聴くと細かい演奏の傷なども残っているのですが、それでもこういった演奏は貴重なものであると思います。イギリスのオーケストラは「機能的」だとか言われて、録音された演奏で評価してしまう日本では、やや評価されにくい傾向もあると思いますが、なかなかどうして、瑞々しい弦や、ホルン、木管の響きなどはたいしたものだと思います。いいベートーヴェンの交響曲全集が手に入ったと思いますよ^^。
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