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街を歩く、その2 庭園美術館と展示のこと [写真]

さて、白金の高台を抜けて高速道路に沿って行くと、目黒の東京都庭園美術館のところへ出ることができます。この建物は旧朝香宮邸をそのまま使用したもので、アールデコ様式の建築物として有名です。
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そして玄関前には左右になぜか唐獅子の像が置かれています。ヨーロッパの御屋敷だとライオンとかユニコーンとかが置かれたりするのかな^^;。
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中に入って展示を見るのですが、タイトルは「ブラジル先住民の椅子-野生動物と想像力」というものです。館内は撮影禁止かな、と思ってカメラをリュックにしまってコインロッカーに預けてから展示物を見始めました。ところがなんだかスマホやらパッドやらで、バシバシ撮ってる人がいたりするんだけど、各部屋に立ってる係りの人も特には注意しないんですよね。

なんだいいのか、と言うことでひと廻りしたあとカメラを取り出して、印象に残ったものを撮影したのが、次からの画像でございます^^。ひとつずつ見ていこうと思います。まずは「オオギワシ」。
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仕上げの丁寧さと緻密さ、バランスのいい造形が印象的です。続いては手前は「サル」ですが、向こうは何を模したのか、メモってはいないので^^;。まぁ鳥は間違いないです。
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手前のサルのぐっと伸ばした腕、鳥のくちばしと尾に入れられた色の鮮やかさ。よく見ると背中の模様が共通じゃないかと思います。続いてはサルですが、背中に子ザルが背負われています。
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丸木から削り出しているのですが、造形が見事です。次はコウモリですが、これだけは顔が上向きになっていて、ほかのものと造形が違っています。脚を上にしてぶら下がっている姿を模したのかなと思いましたがどうなんでしょ。
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これも背中の模様がさっきのサルと鳥によく似ています。最後はオオカミですが、ぐっと張った肩の線や脚の力強さが印象的。
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1本の丸木からの削り出しですが、今回掲載した像の中ではいちばんの大きさです。サルやコウモリもそうですが、眼は貝殻を嵌め込んでいるようです。展示は大きくは二か所に分かれていて、最初の画像の建物の中は美術館としては「旧館」で、小さな部屋に数体ずつの展示になっています。それとは別に「新館」にも大きな部屋を作ってあって、そこには展示とフロアにはクッションなども置かれていて、くつろぐことができるスペースがしつらえられています。
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私は座りませんでしたけどね。これらの木彫りの像は椅子として使われていて、それもなにか祈祷などの時に、祈祷師が腰かけて使うのだそうです。もしかしたら地面にはある種の「穢れ」があるのか、あるいは地表から一段高いところに身を置く、ということに意味があるのか。集落の中でもある種の高位のものが腰かけることを許される場合もあるようですから、祈りの対象へ近づく意味もあるのかな。

ともあれなかなか面白い見もので、色々と考えることも多い展示物でした。撮影ができたのもありがたかったです。黙認ってことだったのかな^^;。今回は街を歩くというよりは美術展の観覧レポートみたいになりましたが、いずれまたどこかに出かけて見るつもりです^^。長文閲覧ありがとうございます^^。
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