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I've Told Every Little Star [音楽]

少しあいだが空いてしまいましたが、今回の「この1曲」シリーズはLinda Scottの「I've Told Every Little Star」です。まぁ火曜日でしたからね^^。あの番組の放送される曜日でもあります。何しろテーマ曲に使われて、日本での知名度が急に上がった曲ではあります。

元はと言えば「Music in the Air」というミュージカルのために書かれた曲なのだそうですが、初演は1932年のブロードウェイ。その後も戦後に至るまで何回かの再上演がありました。ミュージカルの中でのタイトルは「I've Told Ev'ry Little Star」で、「Every」ではなく「Ev'ry」という省略形になっています。

eを一文字略しただけって、どういうメリットで略すのかよく分かりませんけど^^;。うーん、私はその辺詳しくはないんだけど、「口語形」と言うことなのかな。曲そのもののカバーも、初演直後からレコーディングされたものがあったようで、1932年には初出のSPレコードがリリースされていたようですね。

オーケストラをバックに男性ボーカルで歌われていますが、この頃の普通のポピュラーソングでしょうね。某動画サイトで「オリジナル」と入れて検索するとトップに出るバージョンは、実はオリジナルとは言えないんですが、やはり似たような雰囲気で歌われてます。こちらは女声のボーカル。

面白いので、このふたつのバージョンはリンクを貼っておきますね^^。
本来のオリジナル初録音
https://www.youtube.com/watch?v=290uE2TSrCw
オリジナルと検索すると真っ先に出てくるのは
https://www.youtube.com/watch?v=7mdcvrZYE4Q
初録音のSPのレーベルをよく見ると「operetia」という単語があります。耳慣れない言葉なんですが、どうやら「operetta」と同義で使われているみたいです。古形なのか略形なのかよく分かりませんけど^^;。

で、1961年に至ってついに今回のリンダさんのバージョンがリリースされます^^。この時にイントロで聴くことのできるスキャットが、初めて歌われことになります。そして全米3位まで上昇するヒット。その後は多くのカバーが登場してくるのですが、このスキャットもその後は必ず歌われているようです。このスキャットを考えた人の大勝利なわけですね^^。リンダさんのバージョンもリンクしておきますね。
https://www.youtube.com/watch?v=ifgpiGs_4Js

Linda Scottは1945年生まれですから、日本で言えば昭和20年の終戦の年の生まれということになります。「I've Told Every Little Star」のリリースの時には16歳の誕生日前で、満15歳であったということになります。アメリカのショウビジネスの世界としては、ずいぶん若くしてのデビューでした。

ただいわゆる「子役」も含めて、アメリカでも若いうちから芸能の仕事に入る人たちは、一定数いたことも確かですけど。そしてこの曲のヒットののちも、60年代の半ば過ぎぐらいまでは、シングルをリリースしていますが、大きなヒットには恵まれず、結局は事実上の「ワンショット」ということになってしまったようです。1970年には引退を発表しているそうです。

21世紀に至って、自分のヒットが日本のTVでテーマ曲になって再注目されるなんて、思ってもみなかったでしょうね。というかご本人は知ってるのかな、この曲の日本での注目のされかた^^;。とにかくポップソングという世界の中での、とある一曲の「数奇な運命」という意味で、なかなか面白いものがありますね^^。ちょっと表現が大仰ではありますけどね^^。
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