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「戦翼のシグルドリーヴァ」のこと [アニメ]

昨年10月からのアニメについての記事、第3弾は「戦翼のシグルドリーヴァ」です。「シグルドリーヴァ」と言うのは耳慣れない言葉だなぁと思いましたが、調べてみて「ワルキューレ」と同義であるということが分かりました。本編中では「ワルキューレ」という言い方しか出てこなかったと思いますが。

北欧神話を題材に取っていることもあって、いわゆる「滅びの美学」に彩られた作品だったのかなと思います。ただ、キャラ原案の藤真拓哉さんの絵柄や、基本的な物語のスタンスが明るい方向に振られていて、悲壮感は極力排されていたとも思います。

「昼行灯(のふりをしてる)」な指揮官や、年季のいってる整備班長といった人物配置は、「あの警察ロボアニメ」を思い出しました。里見司令は必要に応じてかなり気合も入ってましたね。司令やってるってことは「空将」でいいのかな。私はあんまり詳しくないけど^^;。ここまで階級が上がる以上は、それなりには軍歴はあるはずです。

物語の特に前半の話数では食べるシーンがよく出てきて、おいしそうな食事だなぁと^^。見ていて新鮮なお刺身が食べたいなと、思うことも多かったです。
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私のお気に入りキャラは駒込・アズズさんで、なんだかいつも振り回され役を引き受けつつ、困った顔をしてたりするのが楽しかったな^^。
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本編中では、多くの「死」も語られるのですが、何しろ人類の存亡の危機に立ち向かっていることもあるし、全体としての明るいトーンもあって、「覚悟を決めて死にゆく」という雰囲気にはなりません。むしろ「そんなこと当たり前じゃないか」と言いながら、という気配が濃厚。ただエンディングの歌の時の情景は、一方でのこの物語の秘めているいわば「悲しみ」も見て取れて印象的です。

結局のところオーディンの目的って何だったのか、についてはもうひとつ理解しづらいものはあります。滅びた自分の世界を「再構築」したかったのか。それとも人びとの死によるエネルギーを蓄積したかったのか。単に寂しさを紛らわせたい、ということだったのか。まぁ明らかにされなくてもいいのかな。

個人的には大好きなフレイヤは出てこないし、狡猾で厄介なヤツのロキもいないしで、北欧神話の中でもオーディンのみにスポットが当たっているのは、ちょっと残念ではあります^^;。もっともお話としては、ほかの神々を登場させる余地はありませんし、ワーグナー的なゲルマン神話世界を引っ張り出すのもお門違いではありますね。

まぁあえて言えばワーグナー的「自己犠牲」を女性たちが遂げることは無く、むしろその役割は男性たちが担うところは、この物語の勘どころでもあるのかも知れません。重く苦しい滅びの物語、という性格を一面にもっている北欧神話を、明るい物語に変容させているのは好感が持てます。

声優陣はなかなか楽しい配役もあって、聴き応えがありました。山村響さんはまた飛行機乗ってるねぇと思いましたっけ。それと花守ゆみりさんは、私の知っている役柄とは違う方向の声を聞かせてもらいました。たまたまだけど「アクダマドライブ」と似た感じの声のトーンで、芸の幅を見せてもらったと思います。

2期は作れるのかな。神話からの神々の復活、みたいな設定をこしらえれば、おんなじ世界観でお話は作れそうな気はしますがどうでしょう。だとしても今のところは英霊機の力は消えているんじゃないかと思うし、かなり色々と工夫は必要な気はします^^;。

とにかく色々あって1期分放映が遅れたり、とかもあったみたいですし、スタッフの皆さんのご苦労は大変だったと思います。キャストの皆さんも含めてお疲れさまでした。楽しめる物語をありがとうございます。もし2期が可能ならやはり見てみたいなぁと思います。それを楽しみにして^^。
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