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Edelweiss [音楽]

少しあいだが空きましたが、今回の「この1曲」シリーズは、映画「The Sound of Music」の中の1曲「Edelweiss」です。もちろん大ヒットした映画の中の曲ということもあって、大変よく知られた曲となっていますし、日本でもかなり知名度は高いと思います。

映画の中ではクリストファー・プラマーの演じるトラップ大佐の得意曲として歌われています。そう先日亡くなったクリストファー・プラマーですが、彼の歌唱シーンは珍しいような気がします。とても上手とは言えない歌いぶりなんだけど、朴訥とした良さがありますね^^。

映画を見ていないという人のために無用の解説を試みますが、時代は第二次世界大戦の直前。舞台になっているオーストリアは、ナチスドイツに間もなく併合されてしまう時期になります。トラップ大佐はオーストリアの元海軍軍人ですが、第一次大戦の結果で海を失ったオーストリアでは、軍人としては退役扱いのようになっています。

ドイツに併合されてしまうと、ドイツ海軍に召集されてしまうことも起こり得るために、彼はオーストリア脱出の決意を固めた、というのがこの映画の背景としてあります。そしてジュリー・アンドリュース演じるところのマリアと紆余曲折の末に結婚し、先妻の子供たち7人と共に、オーストリアを脱出するのがラストシーンとなります。

先日亡くなったクリストファー・プラマーは、1960年代から70年代にかけていくつかの大作映画の主演を務めています。私としては印象的なのは「空軍大戦略」や「ワーテルロー」ですが、一種の群像劇である「空軍大戦略」に比べると、「ワーテルロー」のウェリントン公爵は、ナポレオンと共に主人公として登場する大変重要な役柄でした。

ウェリントン公爵の残されている肖像画を見ても、特によく似ているというわけでもないのですが、醸し出している雰囲気はうまく演じているなぁと思います。年齢的にはワーテルローの戦いの年のウェリントン公爵は46歳、演じているクリストファー・プラマーはこの時41歳で、比較的近いのも成功の一因なのかな。

閑話休題。エーデルワイスの本編での歌唱は2回ありますが、二度めのものはオーストリア脱出を目前に控えて、カモフラージュのために音楽祭に出演した一家の歌う何曲かの最後に歌われます。オーストリアで親しまれている花の歌、ということでトラップ大佐が感極まって途中で歌えなくなる、というシーンの動画でこの歌を聴くことができますので、よろしければどうぞ^^。
https://www.youtube.com/watch?v=z6-P3pFhmQI

クリストファー・プラマー、2021年2月5日、満91歳没。ご冥福をお祈りします。どうか安らかに。
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