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Sheep May Safely Graze [音楽]

年末の「この1曲」はこのところ恒例にしている「来年の干支」にちなんだ曲です。J. S. Bachの世俗カンタータBWV 208「狩のカンタータ」から「Sheep May Safely Graze」。「狩のカンタータ」というタイトルは通称のようですが。その第9曲がこの曲で「羊は安らかに草を食み」の邦題でも知られています。

カンタータというくらいですから、元々は声楽と通奏低音プラス管弦楽を伴っている一連の何曲か、という作品なんですが、この第9曲はラジオ番組のテーマに使われて、特に日本では有名なのだそうです。私はその元々の番組を聴いてないので、少しピンとこないのですけど^^;。

原曲の演奏はリコーダーと通奏低音(チェンバロと低弦)に伴奏される、親しみやすいメロディが特徴です。イントロに出てくるリコーダーのメロディもまた印象的ですね。この第9曲が終わると、技巧的な合唱を伴う部分が出てきて、一気に盛り上がる感じになります。

バッハの世俗カンタータの中でも、最も古い部類に属しているのだそうで、28歳ごろにはヴァイセンフェルス公という方に献呈しているのだそうな。いろんなバリエーションの編曲も多く、特にピアノでよく演奏されますね。この曲の静かなたたずまいが、羊という生き物の持ち味とよく合う気もします。未年の一年が、どうか平穏な年であればいいな、と思います^^。
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来年のカレンダー [季節]

毎年のことですが、年の瀬にはカレンダーをかけ替えて、新年に備えたりしますよね。我が家では、ある所からいただいているカレンダーがあって、12月に入った頃にはたいてい届いていたのですが、今年は送られてきていないのです^^;。うーむ、ついに「あいつはいいや」と切られてしまったのか、とも思うのですが、前ぶれも無かったんでちょっと困っているというわけ。

すなわち毎年のカレンダーの居場所である壁が、空白のままになりかねない事態が起こっているのでございます^^;。土壇場までねばってみたんですが音沙汰は無いし、かと言って改めて尋ねてみるのも、ちょっと憚られる感じはいたしますよね、こういうことって。単なる勘違いやど忘れのたぐいだと、この時季まで押し迫って来ると迷惑をかけるかも知れないし。

というわけで、どうするかちょっと思案しているところでございます。カミさんいわく「この際だから適当なヤツでお茶を」濁しておけというご意見。文字だけの実用的なものも他からは貰うので、とりあえずそれにしておけ、ということですな。少し彩りには欠けてしまうのが残念ですが。あるいは明日にでも書店あたりで猫のカレンダーとかヨーロッパの風景のヤツでも買い込んでこようか、とも思っていますが、どうしようかな^^;。

年賀状と万年筆 [万年筆]

とうとう今年も押し詰って来ましたが、年賀状の宛名書きなどもやっと手が付き始めたところ^^;。早くしてくれないと困ると郵便局は言いますけど、毎年のことながらギリギリになってしまいます。まぁ元旦に届かなくてもいいや、という友人も多いらしく、我が家に届くはがきも5日ごろまでにぽつりぽつりと。

仕事付き合いの相手じゃないしね。これが仕事がらみだと4日ごろには本人と顔を合わせたりするから、それまでには届いてないとバツが悪いんでしょうけどね^^;。私は仕事関係にはほとんど書きませんけれどね、年賀状^^;。たいてい松の内に顔を合わせちゃうから。

郵便も何年か前までは2日が配達しない日だったんですが、それもやめたらしく、毎日届きますから助かります。結局その方が配達も楽なんでしょうね。何年か前ですが、大晦日の夜に雪が降って何センチか積もっちゃったことがありましたけど、あの時は大変そうだったなぁ^^;。

毎年の宛名や添え書きは万年筆で書いています。その年に私が気に入っているものを選びますが、賀状を貰っている友人達はほとんど気づいていないでしょうね^^;。毎年インクが違っているなんてことは。今年、じゃなくて来年の年賀は、宛名がPelikan M600とDe AtramentisのRobert Louis Stevenson、挨拶側の添え書きはPelikan M200とCaran d'AcheのBlue Skyという組み合わせになりました。

しかしこの前者のインク、名前が長いよね^^;。私としてはかなり気に入った色です。それと使っているのはインクジェットの年賀葉書なんだけど、しばらく前のものよりもペンに優しくなったと言うか、表面の仕上がりが書きやすくなったような気がします。もっと粉っぽい感じで、目詰まり起こしそうで怖かったんだけど、改善されているような。

元々万年筆のインクも、染料インクという点ではプリンターのインクと大きな違いは無いはずですし、書く時にきちんと書ければ、乾きも速い紙ではありますよね。郵便局も少しずつ研究しているのだとしたら、それはそれでありがたいものです。とにかく今年も例年のごとくに暮れてゆくのでございます^^。

Love Letters in The Sand [音楽]

今回の「この1曲」シリーズは、多少はトロピカルな雰囲気も味わいたいものだ、ということで「Love Letters in The Sand」。あまりの寒さに音楽で少しでもあったかくなりたいね、という観点からでございます^^;。まぁそれはともかく、大ヒットとなったのはPat Booneの1957年のバージョンで、その年の6月から7月にかけて5週に亘っての全米1位となっています。

このパット・ブーンも、前回登場したアンディ・ウィリアムスも、ある時期にはエルヴィス・プレスリーそっくりな唱法でシングルを出したりしてます。やっぱり自分には合ってないね、ってことですぐにやめちゃいますが^^;。のちにはふたりともソフトで滑らかな美声が売りでしたよね。こんなことでもエルヴィスの登場が、アメリカ音楽界に与えた衝撃の大きさがよく分かります。

この「Love Letters in The Sand」の曲の歴史は大変古くて、元々はトラッドから1870年ごろにピアノ編曲版が出され、そのメロディに詞がつけられてSam Lanin’s Orchestraがリリースしたのが1931年なんだそうです。オケ名義だけど、楽団付きのコーラスが歌っています。

同じ頃にLee Morseという女性シンガーもカバーしていますが、こちらはパットのバージョンよりもじっくり歌い込んだような仕上がりになっています。並べて聴くとパット・ブーンは現代的(と言っても50年代の半ば過ぎなんですが)ですねぇ。スマートさが際だちます。歌い手の持ち味もあるかな。

邦題「砂に書いたラブレター」は、誤訳とは言えないものの少し意味がすり変わってしまっています。直訳するなら「砂の上の愛の言葉」といった感じがいちばんしっくり来るでしょうね。愛の思いを書き残しても、やがて波に洗われて消えてしまうはかなさを歌っている詞です。メロディは明るいものですけれど。
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ジェームス・ブラウンのドキュメンタリー [TV]

TVのカテゴリにするか音楽にしておくか迷うところですが、JBことジェームス・ブラウンのドキュメンタリーをやっていたので、ちょっと見ていました。ちょっとと断るのは、画面に正対してじっくりとは見てなかったからで、本気のファンの方に怒られそうな態度ではあるなとは思っておりました^^;。

私としてはJBさんのスタイルは少し単調で、騒がしさが勝る気がしていて、やや敬遠気味でございます。今でもそうですね^^;。スタックス/アトコ/アトランティックの系列のシンガー達とも少し方向が違うのかな。ウィルソン・ピケットやオーティス・レディングはよく聴いてましたけど。

見ていて感心してしまうのは、周囲にいた多くのミュージシャンや関係者たちの証言から作り上げられた、真性のドキュメンタリーであるという点でした。とても真面目な作りで、日本でよく見かける制作者の考えている着地点に到達させるためのドキュメンタリーという作りではなかったこと。そこに好感が持てました。なかなかに面白い見ものでございました^^。

冬至はカボチャと柚子と新月^^ [暮らし]

今年は冬至が新月と重なるという年に当たっていたそうなので、少しは印象も違っている気がしたかな^^;。毎年のことながら、カボチャが食卓に上がったり柚子湯になるのは、カミさんがこの手の季節ごとの行事を、わりに気に入ってるからです。多少好みとか場合によっては手間がかかるものは割愛されますが^^;。

たとえば「七草がゆ」は、7種揃えるのは大変なので「具だくさんの野菜汁」といったたぐいの料理と化すわけです^^;。そこに入るのは必ずしも春の七草には限りません。むしろ七草は少数派と化していたりもします。普通の野菜汁ですな、つまるところ。

冬至は太陽のいわば「終着駅」で、ここを折り返し点にして一年が再生し蘇り、新しいサイクルが始まるというのは、どうも洋の東西を問わない考え方らしいです。この日に新月が重なるというのは、年と月のスタートが一致するという感じなのかな。とにかく面白い考え方だと思うのです。と同時にあと2か月半ほどは続くであろう、冬を越える覚悟を定める日でもあるような気がしています^^;。寒いですねぇ^^;。

The Twelve Days of Christmas [音楽]

さて、今回の「この1曲」はクリスマスも近づいてきてますし、恒例にしてしまったクリスマス・ソングを1曲選ぶことにします^^;。まぁこうやっていろいろと慣例をこしらえていくと、いずれ自ら苦しむであろうことは見えてはいまけれど^^;。でもクリスマスの歌はかなりの数があるし、何とかなるでしょ^^。

今年選んだのは「The Twelve Days of Christmas」という1曲。「クリスマスの12日」という邦題がついていますが、日本では歌の認知度はやや低い気もします。16世紀ごろから伝わるキャロルだそうですから、ルネサンスがそろそろ終わろうとしている頃、イギリスだとチューダー王朝の創設期ってことになるかな。ヘンリー8世からエリザベス(1世)の時代ですね。

いろんな人がアルバムに収めているようですが、今回はAndy Williamsのバージョンで。ただし原曲とはかなり歌詞が違っているようですけど。そもそも何が原曲で何が原詞か、というくらいいろんなバリエーションがあるみたいですね^^;。Andyさんのバージョンもアルバムでは「A Song And a Christmas Tree」というタイトルに変えられています。

まぁ一種の言葉遊び歌で、クリスマスから12日間のあいだに毎日プレゼントを貰い続けるという、その過程を1日ずつ積み重ねていく歌詞で歌います。歌詞がだんだん長くなっていくわけですね。タイトルは知らなかったけど、どこかで聴いたことがあるという方も多いと思います。とりあえずは某動画サイトで聴けます^^;。
https://www.youtube.com/watch?v=j3AJGQnh0wQ

ある種の「キリスト教的暗喩」を含んでいるという説もあるそうで、それぞれの数字にまつわる聖書の中のことがらが存在していると説明されることもあるようです。まぁ基本的にはお遊びの歌って思ってていいようですけどね^^;。アンディさんのバージョンを聴いたという前提で、もうひとつバージョンを。動物たちが歌っている、というものなんですが、うまい具合に口パクで作られていて、楽しい仕上がりになっています。なかなか可愛いですよ^^。
https://www.youtube.com/watch?v=obGjx8Hry3M
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システム入れ換えと録画機HDDの整理^^ [暮らし]

暮れの恒例の、というほどではありませんが、使っているPCのHDD交換とシステムの入れ換え(要するにOSの再インストール)を先日からやっています。インストールは終わってますけど、データの移行が延々と^^;。仕事の合間を縫いながらなんでやむをえませんが。先日にインストールを始めた時が少し妙な時刻だったもんで、当ブログの更新を一回分スキップしてしまうというアクシデントも発生したりしています^^;。

以前はほぼ半年に一度のペースでHDDの入れ換えをやっていたのですが、なかなか時間が取れなかったりで、ここ2年ほどは一年に一度の暮れの風物誌(我が家の)になっています^^。OSのインストールは大して時間をとるわけじゃないけど、データの移行は時間を食いますね。

で、去年ぐらいからは録画機の整理も少しやるようになってきました。まぁテレビはそうそう見る番組もありませんが、スポーツと音楽関係は録画することも多いし、なかには保存したいものもありますから、いわゆる「焼き」をおこなっていきます。年末に向けて容量を空けるという意味もあります。

そんなこんなで、何となく今年も暮れていくことだなぁという感慨がありますね。BGMがわりに聴いているFMの放送も、少しずつ「年内最後の放送です」なんて言ってます。いよいよ今年も2週間ばかりになってしまって、年賀はがきの印刷もしなきゃ、と思ってちょっと焦り始めた昨日今日でございます^^;。

冬将軍は足早に [季節]

そう言えば「夏将軍」とは言わないね^^;。まぁやっぱりあれですね。ナポレオンがロシアに侵攻した1812年夏から冬にかけての出来事を踏まえての「冬将軍」。蛇足ながらざっとおさらいすれば、ロシアに侵入したナポレオン率いるところの60万以上の大軍は、緒戦からモスクワ入城までは強行軍による落伍者を大量に出しながらも、まずまず順調でした。ただし入城の時点ですでに11万人にまで減っていましたが。

ロシア軍はモスクワからの撤退時に火を放って、焦土作戦をとったため、モスクワでの食糧その他の調達に事欠いた上、モスクワで冬を迎えてしまったため、ナポレオン軍はやむなく撤退。さんざんの追撃を受けてフランスに戻れたのは、2万人ほどと言われています。結果として冬のせいで敗北と言っていい状況ですね。強いですな^^;。

12月と言えば、前半はまだまだ本格的な冬までは間があって、年末やクリスマスの頃に寒波がやってくるという年が多いのですが、今年は初旬から寒さが本格化してしまっています。しかも日本海側の大雪を伴うかなり強力な寒波。真冬並みの寒さもやって来ていて、なにしろいきなり寒くなった実感があります。

私は一時期雪国に暮らしていたこともあるので、大雪の大変さも多少は分かります。まぁ都市部だったんで、雪と言ってもたいした経験があるわけじゃないですが。都市部は40cm積もれば、雪国でも交通が滞ります。関東は雪が無いだけましですが、それにしてもこの寒さはかなりこたえます。季節はどこかでバランスを取るらしいので、年末年始ごろに気温が高めになればいいなと思ってますが^^;。皆さまも風邪など召しませぬよう^^。
タグ:寒波 冬将軍

Oh Pretty Woman [音楽]

「Oh Pretty Woman」はRoy Orbisonが1964年夏にリリースしたシングルです。全米1位を獲得する大ヒットとなりましたが、その後の彼は1位を獲得する曲を発表できませんでした。ある時期のエルヴィス・プレスリーの歌唱から影響を受けていると思うので、ここに登場してもらうことにしたんですがどうでしょう^^;。

大ヒットということで知られた曲でもあり、同名の映画が作られてヒットしました。この中でテーマソングとしてこの歌が使われています。カバーも大変多い曲で、最近日本では木村カエラの歌でドラマの主題歌として使われたりもしました。まぁこれは映画からのイメージも大きいような気もします。

ギターのリフが覚えやすいというか傑作ですよね、このリフ。なんとなくですが、ビートルズは「Birthday」や「Day Tripper」のリフで、この曲のリフを下敷きに(イメージを借用したというか)しているような気もします。雰囲気を似せていると言ってしまうと、ちょっと言いすぎなのかも知れないけど。でも特にジョージがのちに一緒に覆面バンドを組んだりもしているし、憧れてる先輩みたいなポジションだったんじゃないでしょうか。
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