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さよなら夏の日 [まんが]

夕食のあとの食卓に梨が出ておいしく食べたんだけど、お盆過ぎに出てくる幸水という梨は、なかなかうまく狙った品種だね、という話になりました。元々梨っていうのは秋の食べ物だったと思うし、9月10月になってから出てきていたような気もするし。水分と甘味のバランスが、夏に出荷できれば受けるんじゃないか、と誰かが考えて「幸水」そのほかの梨の新しい品種になったのではなかろうかと。

「梨って一個ずつの味にずいぶんと当たり外れがあるよね」とカミさん。うん、確かにそう思う。酸味があまりなくて、水分と甘味のふたつで味が成り立っているから、ちょっとしたバランスの傾きで、味が違って感じるんじゃないか、と私。蜜柑だって林檎だってひとつずつの味は違っているんだろうけど、酸味がマスクしてしまって味わいの差異を感じにくくしているだろうと思うのです。梨と西瓜はわりに当たり外れを感じてしまう。

梨を味わうと、ああ、そろそろ夏も終わりに近づいているのかな、という気分になります。実際には9月の中旬頃までは、事実上の夏だとは思うんですけど。カミさんが唐突に「『お盆過ぎ迄』っていう小説無かったっけ」と発言^^;。「あー、えーと、『彼岸過迄』だよね。漱石ね。表題の行事の連想は分かりますけど、ちょっと違う」と私。会話がなされた季節には合ってますけどね。

夏の過ぎゆく頃になると、夏をテーマにしたものが読みたくなります。で、このところの清原なつのさん。この人の初期の作品で、出世作と言ってもいいのが「花岡ちゃんの夏休み」なんですけと、ひとつ読むと次から次へと、という感じで引っ張り出してきて読んでいます。やっぱり面白い。この人の作品の中の人物たちの思考や会話が、なんだかすごく楽しめてしまう。やっぱり好きなまんが家さんだなー、と思えるのです^^。夏の終わりにね、いろいろ読んでるところなのでございます^^。
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川原泉さんの作品群 [まんが]

某通販サイトで本を物色していたら、川原泉さんの以前の作品群が、何冊かにまとめられていることに気がつきました。こういうのって、気がつかないままでいることが多くなっちゃいましたね^^;。O宮の黄色いビルの本屋さんが移転してしまったので、大きな本屋を昼間に散歩することが少なくなってしまったせいですが。

川原さんの作品と出会ったのは、どの辺からだったかがちょっと曖昧なんですが、たぶん「空の食欲魔神」あたりかな。その後の大傑作「笑う大天使」を経て「メイプル戦記」ぐらいまでは、単行本を待ちかねるようにして読んでいた記憶があります。

さすがにね、雑誌「花とゆめ」本誌を書店で買うのはためらわれました^^;。LaLaは一時期買ってたんだけどね^^;。で、最近になって川原さんの作品のうち短編をまとめたものが「ワタシの川原泉」のタイトルでつごう4冊(現時点で)出てきたわけです。ありがたいことに判型も大きいそうなので(B6判)、買おうかなという気分になってます。文庫もあるけど、マンガだとかなり厳しいんですよね。サイズ的に。

私にとっては同じようなポジションに、清原なつのさんもいるのですが、彼女の作品群はまとまる気配は今のところ無しのようです。大ヒット作という感じにはなってませんからね。私も含めて固定ファン層はいたと思うけど。「紙の書籍」が次第に姿を消していくのかも知れない時代に、旧作をまとめて出すというのは、出版社にとってはある種の勇気が必要なんでしょうね。その勇気には感謝したいと思います^^。

コミケ C84 猛暑の中で [まんが]

ついに到来してしまった猛烈な暑さですが、3週間ほどやや涼しい時期もあったおかげで、まだなんとか耐えられそうな感じもしています。あ、これはもちろん関東でのお話で、西日本の各地はずっと暑さが続いていたみたいだし、一方で8月も半ばに近づいているのに、雨がちな季節を送っている地方もありますね^^;。

そんな猛暑の中、明日(10日)から3日間は、コミケことコミック・マーケットが始まりますね^^。いえ、私は行きませんよ。土日は仕事も入っているし。まぁ、例年にも増してひどい暑さの中での開催になりそうですから、参加される方は充分にお気をつけて行ってらっしゃいませね^^。言うまでもなく水分補給はこまめにね^^。

タグ:C84 コミケ

森薫さんのこと、その2 [まんが]

「その2」というのは二年近く前に、同様のタイトルの記事を書いているからなんですが、本屋を歩いておりましたら、森薫さんの本で知らなかったものを見つけました^^;。なにしろ情報をチェックしたりはしないもので、出ていたのを知らないままでした。すなわちタイトルは「森薫拾遺集」^^。1年も前に出てたのね^^;。買ってきました^^。

単行本未収録の短編やほかのまんが家さんとの合作に、サイン会で配ったペーパーや、各種の資料的な絵などを集めた本です。これも知らなかったんですが、サイン会ではペーパーなどと言うものも貰えるのですね^^;。恒例なのかな。それともこの作者さんだけなのかな。今度機会があったら行ってみよう^^。

中の作品の画風が緻密なものからざっくりしたものまで、もちろん年代も様々なので変化は大きいのですが、まずはこの作者の持っている優れた資質、絵をゆるぎなく描いていこうという姿勢と、物語と絵にかける情熱の容量の大きさが窺えます。森さんの作品が好きなら欲しくなってしまう一冊、ってもしかしたら森ファンのくせに知らないでいたのは私ぐらいなのかも知れませんが^^;。とにかく充実した時間を過ごせる本なのでした^^。買えてよかった^^。

ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変 [まんが]

ストライクウィッチーズのシリーズは、島田フミカネさんとProjekt Kagonishが原作としてクレジットされていますが、アニメのストーリーはほぼアニメオリジナルというか、たぶんフミカネさんも加わっての集団合議の形で、作られていったものではないか、と思っています。この「扶桑海事変」にも、原作として前記のクレジットが記されています。

アニメから派生したマンガについては、私は大部分の作品があんまり好きとは言えません。もちろんすべてに目を通しているわけじゃないですが^^;。原作の設定によりかかってマンガオリジナルのストーリーが展開したり、マンガ制作者の思い入れや思惑から、原作の世界観を逸脱してしまうものを見たことがあるからです^^;。だから、今までも気に入ったアニメのコミカライズは敬遠気味でした。

ちゃんと読んでから批判しろよ、というのは確かです^^;。まぁ、私としてはアニメ作品そのものがあればいいじゃん、という気分だからほぼ敬遠してきたわけです。しかし、この「扶桑海事変」は坂本美緒(と竹井醇子ほか)の過去に遡ってのサイドストーリーである、というところが気になって、1巻めを買ってみたのでした^^。

連載時のページ数や時間的な制約のせいかも知れませんが、一部に省略されたような描写があるように思えたり、少し分りにくい部分もありましたが、全体としては大変面白い作品だと思いました。もちろんただちに2巻も買って、その時点での物語を読み終えました。本来の世界観を壊さず、登場するキャラクターの性格もそれなりにきちんと描写されているし、優れたできばえだと思います。

陸軍航空隊の穴拭智子や加東圭子たちの活躍も見逃せませんし、なにより初々しい坂本・竹井の表情や若本徹子のやんちゃぶりなど、見どころもたくさんあります。アニメのイメージが壊れることもなく、楽しめる作品に仕上がっていて価値あるサイドストーリーだと思いました^^。


ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変 (1) (角川コミックス・エース 338-1)

ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変 (1) (角川コミックス・エース 338-1)

  • 作者: にんげん
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/23
  • メディア: コミック



ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変 (2) (角川コミックス・エース 338-2)

ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変 (2) (角川コミックス・エース 338-2)

  • 作者: にんげん
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/02/09
  • メディア: コミック


竹本泉さんのこと^^ [まんが]

竹本泉さんについては、ほとんどデビューの頃以来、その作品を読み続けてきています^^。最近は、実を言うと少し買う本の数をしぼり気味であるのですけれど^^;。

こないだ書いた森薫さんの本の中で、竹本さんと森さんが対談をしていらっしゃいました。最初そのことを知らずに手に入れた本だったので、対談のページまで来てびっくりした記憶があります^^;。もちろん、ご本人同士が知り合いだったということでは無いようで、雑誌の企画での対談だったようでしたけど。作風、画風には共通点があまり無いようですし、やはり「意外な組み合わせ」だと思ったものです。

竹本作品の中では、やはり猫にからんだ作品はお気に入りで、「ねこめーわく」はドラマCDも買ったりしました^^;。今は亡き塩沢兼人さんのお声が聴ける作品でもあります。全然気づかずにいたんですが、「ねこめーわく」はWeb連載になっているようで、思えばずいぶん長く続いている作品になりました。

あとは、やはり学園ものでしょうか。改めて調べないままで書いてしまいますけど、「変だぜ」というセリフのある女の子は好きです^^;。思えば、竹本泉さんの作品群って、あえてひと言で言い切っちゃえば「変だぜ」。もちろん、かつ面白いというのが当然付随してますけどね^^。これからも、ゆったりとお仕事を続けてくださいまし^^。

森薫さんのこと [まんが]

アニメの「エマ」は、1期、2期とも毎週楽しみに見ていた作品でした^^。なかでも、背景の建物の描写などがたいへん緻密に描かれていて、驚いたものです。アニメでストーリーや絵柄、声のこと以外をあんまり言うのは、ちょっと的はずれなのかも知れませんが、背景がしっかりしている作品は見ていて安心できます。

「エマ」の時も原作はあと回しにしたので、漫画版に目を通したのはアニメが終わったあとでした。そして初めて知ったのですが、あの背景の緻密さは、原作の持っている要素だったのでした^^。この作者はただものではないぞ、と思ったものです^^。はい、ホントにただものではありませんでした。

なにしろぺンネームではなく本名が「森薫」さんですからね^^。本当に羨ましい、いいお名前をお持ちです^^;。文字の視覚的デザイン上で持っているバランスと安定感の良さや、聴感の語呂の良さ。どうぞ「物書き」になって下さいませ、というお名前ですものね^^;。はい^^。

新しく始まった「乙嫁語り」は、雑誌掲載時から話題が聞こえてきて気になってはいたのですが、ぐっと我慢して単行本化を待ちました^^;。本を買った時に、これはやはり大変なものだと再認識。人物の描写がしっかりしていること、お話がありきたりに堕ちていないこと、そして飽くなき緻密さで描かれる背景の自然や風物のディティール。どうやら大部分はおひとりでの作業らしい、ということも知って、なおさらに凄いなと思っています^^。

雑誌に連載される作品というものにつきまとう、様々な制約や束縛があるだろうなとは思うのですが、どうかペースを崩さずに作者ご自身が納得のいく作品として続けていって欲しいものだと思います。緻密さを維持していくのは大変だとは思うのですが、ぜひともじっくりと作品を仕上げていってくださいませ^^。何年でもおつき合いいたしますですよ、はい^^。

11人いる! [まんが]

いつも相撲に興味があるというわけでは無いのですが、ここんとこずいぶん話題が多いですねぇ^^;。理事の選挙なんだそうですが、10人選出に対して候補が「11人いる」のだそうです。ふむ。落選はひとり。カミさんとね、ニュースを見てたらふたりで思わず声が揃っちゃったんですよ。「11人いる!」って。

もちろん「11人いる! 」と言えば萩尾望都さんの傑作SF少女まんがです。「SF少女まんが」ってなに?とか思う方もいるかも知れないけど。「SF少女まんが」というくくりだけでなく、「日本のSF」というカテゴライズから考えても、傑作だと思います。特にプロットとストーリーの面から。そして、テーマと主張も見事です。宇宙大学(!)入学のための最終試験に10人のチームで臨むことになった主人公ですが、試験中にアクシデント発生!! しかも、10人のはずのチームなのに「11人いる!」!! ホントに見事なプロットで引き込まれていきます。未読の方のためにこれ以上は書きませんが、日本のまんがが産んだ大傑作だと、ずっと思ってきました。

アニメも制作され、原作を損なわない丁寧な作品に仕上がっていますが、いまはDVDが新品で入手できなくなってるようです。うーん、確かに古い作品ではありますけどね。買っていなかったことを後悔しつつ、やっぱり手元に置いておきたいな、と思ってます。


萩尾望都Perfect Selection 3 (フラワーコミックススペシャル)

萩尾望都Perfect Selection 3 (フラワーコミックススペシャル)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/08/24
  • メディア: コミック



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