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「涼宮ハルヒの直観」読み終えました^^ [本]

まぁ発売日には届いていたんですけどね^^;。ちょうど家を空けるタイミングだったり、週末は少し用があったりで、日曜の夜から読み始めて火曜の夕刻まで、もちろんそれだけの生活じゃないから断続的に、延べで4時間半ぐらいですかねー^^。楽しく読了しております。できる限りネタバレは書かないようにしつつ、感想などを断片的につれづれに書きたいと思います^^。

えーと、420ページほど。少し紙を重めにして厚みを増やすけど、上下巻にはしなかったという構成ですね。角川さんのやる気と良心との両方を感じます、と言うと申し訳ないですが^^;。カバーが両面印刷で、背表紙のデザインやバーコードの有無が違ってるんだけど、背表紙のデザインが最近変わったのかな。調べてませんが^^;。裏返してかぶせれば、以前のデザインと共通になります。

「直観」と同時収録となった「あてずっぽナンバーズ」は2013年、「七不思議オーバータイム」は2018年が初出であるそうです。ちょうど「直観」の登場人物としての鶴屋さんとミステリ研Tさんが登場しているし、収めるのに良かったのか。あるいはこのふたりが登場するという設定で、一作書けるかなという谷川さんのご発想であったのか^^;。

それはともかく、大変に魅力的な新しい人物のTさんではあります。読みながらイニシャルがTという名前を考えてたんですけど、あんまり無いんですよね。ロシア語のタチアナ(Tatyana)とかドイツ語のテレーゼ(Therese)とか。英語名の特にアメリカの女性名はねー、とりわけ70年代以降は何でもありになっちゃってますからね^^;。テイラー(Taylor)とか。歌手のテイラー・スウィフトさんはご両親がジェームズ・テイラーのファンだったから名づけられたらしいけど、元は苗字ですからね^^;。

なんて考えていたら、まったく違ってました^^;。うむ。なるほど。ちなみにバウムガルトナー(Baumgartner)という苗字の指揮者でヴァイオリニストがいましたけど、谷川さんはクラシックもお好きなのかな^^。

「直観」の冒頭、30ページばかり推理小説談義が続くけど、私も一時期はかなり読んでいたので懐かしくもあり楽しめました。私の読んでいたのはは翻訳ものばかりでしたが。ちなみに私の好きな作品は、クイーンなら「フランス白粉の謎」と「エジプト十字架の謎」、そしてもちろん「Yの悲劇」。ヴァン・ダインは「グリーン家」です^^。

まぁ中身にはあんまり触れないでおきますけど、鶴屋さんのモノローグがかなり続くという構成は楽しいですね^^。映像化はされるのかな。京都アニメーションはどうやらハルヒシリーズの製作を「消失」で終わりにしたような感じだし、難しい気はしています。ミス研Tさんの声は誰に演じていただくのか、は楽しい推理ではありますけどね。私としては斎藤千和さんか坂本真綾さんあたりかな。坂本さんは佐々木さんの声の時も思いついていた記憶があるんで、ちょっと気が引けるけど^^;。

あとがきのさらに後ろに、京都アニメーションについての谷川さんといとうのいぢさんの文があります。おふたりの心情のあふれる言葉は心にやはり響きます。一冊の本としての存在感が増す、と私が言ってしまうのは薄っぺらな気もするんだけれど。

とにかく楽しい読書の時間を過ごせる一冊となりました。ありがとうございます。作品のラストで以前に登場している人物たちを、キョンと古泉くんが思い返すところがありますが、これがいずれ続く作品への「予告」であるなら、嬉しいことではありますね^^。もし叶うことならば^^。

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図書館と文庫本の関係 [本]

うーん、「紙の書籍」の売れ行きが少しずつ低下してきているのは、ずいぶんと前からなんだと思います。その中でも「文庫本」は手軽だし、比較的廉価だし、売れてる方なんじゃないか、と勝手に思っていますが。それでもやっぱり落ちてきている、その理由のひとつが図書館で文庫本を置いてるからだ、という言い分なんでしょうね。

我が家の街の図書館も、文庫と新書のコーナーがあって、それなりの数は置いてありますが、新刊はどうしても遅れがちだし、そもそもスペースが足りてませんから、とてもじゃないけど出版数には間に合ってはいません。新しく出たものが読みたければ、やはり書店なりなんなりで買うのがいちばん早いのは確かです。

ある時期ですが、人気が集まりそうな新刊の文庫は(特に初出が文庫の海外翻訳小説とか)、大きめの字で組んでページを増やした上で、上下巻や3巻に分冊して発売していたこともありました。一冊千円近い上下巻なんて、文庫としての「使命」は、はなから捨ててるんだろうな、と思ってましたっけ。

今、勝手に「使命」とは書きましたけれど、文庫本が本当の意味で「使命」を果たそうとして発売されているかどうかは、ちょっと分かりません。安く手軽に読み物を提供する、という意味においては、今でも文庫本の役割は大きいと思うし、図書館に置かれていようといまいと、その作品を読みたくてうずうずしてるような読者は、新刊を買いに行きます、たぶん。

私の場合で言うと、本当に読みたい本はできれば文庫じゃない方が読みやすいので、ハードカバーを買うことが最近は多いですね。特に内容が長いものは、文庫だと読みにくいので。机上でも手持ちでも。以前ほどに本そのものを買う機会が減っていることも事実ですが。たぶん図書館と文庫の関係は、ほとんど売れ行きには関与していない、と思うんですよね。ほかのところに何かがある、ということで^^;。
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河童忌に思う [本]

私は本好きの子供であったわけで、ご多分に漏れず年齢の増えるに従って、何人かの作家に入れあげる時期がいく度かありました。作家芥川龍之介に入れ込んでいたのは、比較的早くて中学の始めごろからだったように思います。小学校の教科書にはごく平易な作品がひとつふたつ取り上げられていて、そこで知ったのだと思います。

中学では図書館で全集なども借り出すことができましたから、それこそ端っこから次々と、と言っても数ぺージからひどいと数行で判断して面白そうだと思ったものだけを読む、というひどい読書でしたけど。初期の古典から着想を得たものや、擬古文で綴られていくような作品はひどく面白がって読み進めました。一方で晩年の身の回りの心象を書き連ねたような作品は、読んでも「よく分からん」という感想が残りました^^;。

若くして亡くなったとは言え30歳代半ばの人の心象が、13、4歳の男児に理解できるとも思えませんけどね、今にして思えば^^;。それでも分からないままに何となく「悩んでいる人の様子」のようなものは伝わっていたのかも知れません。その後成人してから読んだときには、晩年の作品もある程度は「理解」はしていたように思います。ただ初期のような「工夫のある小説作品」を、なぜ書かなくなったのかは、よく分からないままでした。

7月24日は龍之介の命日であり、「河童忌」として知られています。今年は没後90年という、節目にあたる年であったので、ちょっと思い出すままに書き始めてしまいました。芥川也寸志さんという作曲家の父君でもあられる、ということも知っていましたから、音楽にも興味のあった私にとって、芥川龍之介という作家は、なにか少し特別な感慨もあります。

ただ読書の傾向としては大量に読んでいたのは中学の頃、というある意味でやや不遇な扱いをしてしまった気もしています^^;。その後の私の興味は音楽と、読書については翻訳小説に向いていきました。中学の半ばからは推理とSF、そしてもう少しあとになるとフォークナーとスタインベックという具合でした。龍之介に少しだけ立ち返ったのは成人してからですが、それも長くは続きませんでした。

それでも映画の題材としての芥川龍之介に出会ったり、文学賞の名前で出てきたりすると、やはりなにかの懐かしさのようなものも感じます。そして理由もなく「れげんだ・おうれあ」などと呟いてもみたりするわけです^^;。うむ、ちょっとしたディティールだけは記憶に残ったりするのです。小説の中身も登場人物のことも、ほぼ忘れ去っているのに「ひらがな書き」にされた外来語の響きだけは、記憶と舌の先に残っていたりするのです。人間は不思議です^^。河童忌の夜に。

「ささみさん@がんばらない」の原作本、読了^^ [本]

アニメはけっこう気に入って見ていた「ささみさん@がんばらない」ですが、原作を全巻読み終えました。11冊でしたねー、けっこう読みではありました。アニメの設定でちょっと分からないところがあって、少し頭の隅に引っかかっていたんですが、試しに原作を読めば少し分かってくるかな、と思って1冊目から読み始めたんですよね。

3巻まででセットをなしているようだったので、3巻までのつもりだったのですが、結果として11巻まで読み切ることになりました^^;。一応完結しているのかな。11巻では主人公ささみさんが、こんなエンディングは納得いかない、と叫んでるし、原作者ももう少し書くつもりでいたみたいですけど。版元とは噛み合わなかったみたいです^^;。速筆で有名らしい作者ですが、もう3年以上12巻目が出ませんし^^;。

全編を通して印象的なのは「母子の絆」です。「絆」っていう言葉も、最近はずいぶん使われて、意味も少し変わっているようにも思うけど。とにかく「母子の(特に娘との)関係性」は重要なキーになっています。それに比べると男親どもはかなり歪んだ人物たちですよね。3人くらいしか出てこないけど。

私としては、アニメでお気に入りになりかけていた玉藻前さんが、アニメ終盤では落命したような描かれ方をしていて、残念がっていたんですけど。原作ではきちんと復活というかちゃんと生きていて、なおかつ巻によってはほとんど主人公のような活躍もしてくれるのが嬉しかったですね。

物語全体としての終盤は、広げた風呂敷の畳み方に少し苦心したような気もしますが、まずはまとまりは「一応」ついたと思います。ただし「トゥルーエンド」は時系列の少し先に存在しているように思ってますよ^^。一冊分だけ「がんばれ」ば、トゥルーエンドを見ることができそうなので、期待しておこうと思います。私も完全には納得してないぞ、と^^。希美ちゃんがどうしているのかも知りたいぞ、と^^。三姉妹もね^^。

芳林堂書店の破産に思う [本]

取次大手であった太洋社の廃業という事態を受けて、芳林堂書店が破産を申請した、というニュースが流れました。芳林堂の池袋と高田馬場にあったお店には、以前にはずいぶん通っていたので、びっくりすると同時に寂しい思いもあります。

一般の人にはそもそも「取次」が分かりにくいかな、とも思います。まぁ出版における「問屋」なんですが、ほかの業種と決定的に違うのは、小売りとの金融面での結びつきが強いということでしょうね。長く営業してきた書店というのは、掛け売りで仕入れて現金売りを行い、売れ残った書籍は返品できる、という特殊な商売のやり方をしています。また取次が存在しているので、街の小さな本屋さんでも品揃えが豊富にできるという利点があります。

もちろん出版社の数が大変多く、かつ書店の数も(最近減ってますが)それ以上に多い、ということから、中間に介在する取次が、取りまとまとめて品物を扱うことで、流通コストや手間の軽減に繋がる、という利点もあります。資金面でも支払が一本化できる(取次に払えばいい)ということになります。

出版という業界は、ある時期からはゆっくりと下り坂と言われて久しく、売り上げも減ってはきていますが、さすがに芳林堂クラスの書店が一気に「破産」という事態は、あまり聞きませんでした。取次が廃業することで、未払分の支払を迫られたり、別な取次と新しく取り引きを始めるにしても、資金面で厳しかったのだと思います。

私としては以前に高田馬場が便利な場所に住んでいたこともあり(西武新宿線中井駅)、芳林堂にはちょくちょく買い物に行っていました。本気で本を探すとなると、池袋の方が確実だったんですけどね。大書店が多かったので。あ、ただし和書の場合です。洋書は紀伊國屋本店の上の階が大きかったし、ビジュアルに重きを置いた本は青山の嶋田洋書が充実してたんで、そっちが早く探せましたけど。あそこも去年閉めちゃったなぁ。

幸いにも芳林堂の店舗は、とりあえずは書泉グループが引き継いで営業するようです。神保町の顔のひとつである書泉が、高田馬場にも顔を出すことになります。昔に買った書籍に巻いてもらったカバーの類いは、わりに捨てずに持ってますから、芳林堂のカバーは保存版にして持っておくことにしましょうか。それにしても馴染みのお店が消えるのは、やはり寂しいことではあります。

「ハヤカワ文庫SF総解説2000」が出ましたね^^ [本]

表題の通りの書籍というかいわゆるムックというか、とにかく刊行されているハヤカワの文庫のうちSFのカテゴリのものが2000冊に到達したとかで、この本が出たわけです。もっとも雑誌に連載企画のような形で出ていたものの総集ということらしいので、内容は既出ですが。まとめたもの、ということですね。

とは言え書籍の備忘という使い方もあると思うし、眺めて楽しむという用途もありだと思います。まぁ解説と言ってもせいぜい数百字程度のものですし、コメンテーターのコメントを並べた、という域かなとも思います^^;。仮にその本を買い忘れていた、とかちょっと面白そうだ、という理由で買いに走っても、かなりの数が「現在品切れ」なんじゃないかな^^;。

試みに手元にあるハヤカワ文庫のSFの本を某巨大通販サイトで検索してみると、実際新刊本が入手できないものの方が多いですね。中古(すなわち古本)として売られているものもありますが。私は好きで面白いと思った本でも、あるものは2200円(元は600円ぐらいのはず)、一方は1円(同じく元は800円ぐらい)という値付けになってて、思わずニヤリと^^;。そういう楽しみ方もありますですよ、はい^^;。

ハヤカワ文庫SF総解説2000

ハヤカワ文庫SF総解説2000

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「有頂天家族 二代目の帰朝」は手元にあります^^ [本]

アニメ化された際に大変気に入った作品だった、森見登美彦さんの「有頂天家族」の続編にあたる書籍が出ています。もう2月には発売されていたようなんですが、例のごとくチェックの甘い私にとっては、「え、いつの間に^^;」という状況でございました。タイトルは表題の通りで、「二代目」が帰ってきた、ということらしいです^^;。
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一巻目が出たあと続編を書いているということであったのですが、その後中断しているらしい、というところまでは知ってたのですけどね。私が買ったのは8月の初旬^^;。秋風も充分に行き渡り、いよいよ本格的に秋の気配が漂ってきてますので、読み始めようかな、それともアニメ化されるなら、アニメを先に見たい気もするな、と考えているところです。

どうなんでしょうね。2期はありそうでしょうかね。なかなかできのいい作品でしたから2期は見たいんですが、なにしろアニメの場合は、事情が複雑なところもありますしね。作品としての評価の高さとは違う部分で決まることも多いわけですから^^;。まぁアニメ化は気長に待つとして、書籍は読んでしまうことになるかなぁ^^。

読了 有頂天家族^^ [本]

少し前に「有頂天家族」の最終回について書いたときに、「原作も読んでみたくなったので買いました」ということも述べてあったのですが、届いた単行本を先ほど読み終えました^^。いわゆるハードカバー、最初に出たときの単行本で、つまりは古本なのではありますが^^;。
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いやしくも文筆を生業とする人に向かって、作品を「古本で読みました」「図書館で読みました」などと言うのは失礼ですよ、という趣旨のことを、確か塩野七生さんが書いておられたかと思います。本当のことであったとしても、作者に対して直接そんなことを言ったり書き送ったりしてはいけない、と。たとえ賛辞を送っていたとしても、です。

まぁその通りなのですが、私の場合は楽しめそうだと当たりの付いている本は、できればハードカバーがいいな、という感覚がありまして、つい古本で探してしまったのでした。しかも、届いてみれば初版でございました。「初版本」を珍重するのは古書店主と好事家なのですが、私もこだわりは無いものの、ちょっと嬉しいかな、と^^;。

閑話休題。原作を読んでみて、アニメはかなり忠実に原作のシーンやセリフを生かして作られている、ということがよく分かりました。絵で描かれ、声優さんが声を付けて、文字で書かれた作品を具体化していくのですが、作品のいいところを再現したいのだ、という意思が感じられます。

ごく僅かですが、アニメで付け加えられたシーンがあったり、多少の順序の入れ換えや細かい事柄の変更が行われていたり、削られた部分があったりもします。それらは演出上の理由や、尺の長さに合わせる必要などから来ているのですが、注意深く行われていて、原作の味わいから逸脱してはいません。

原作に忠実である、と言うことが必ずしも「よいアニメ化」であるとは限らないのですが、この作品について言えば原作にとって幸せなアニメ化であろうと思います。原作を先に読み惚れ込んでいて、それからアニメを見たと言う人にとっても、違和感はほとんど無いのではないでしょうか。

演じている声優さん達の演技や絵柄などで、「好みとは違う」ということを感じる人はいると思います。それはある程度はしかたがないことだと思いますが、私としては本年のTVアニメのベストワンに推してもいいかな、と思います。放映された全作品を見ているわけではありませんけれど^^;。

と言うわけで、原作を読んでみて改めてこの作品の「味わい」が深くなったと感じることができました。ゆっくりと文字を追いかけながら楽しみを味わって過ごす、という「読書」の持つ最大の長所を、この作品を通して感じることができました。良い本でございます、はい^^。

梅雨将軍信長 [本]

新田次郎さんの作品集に触れる機会があって、しばらくぶりにこの人の小説を少し読みました。この作家がデビューからそんなに経っていない頃の作品集です。表題「梅雨将軍信長」は、雨に乗じた戦いに多くの勝利を収めた織田信長という題材を描いています。

このテーマでなら、もっとじっくりと叙述していくこともできたように思いますが、意外にあっさりとした進み方で、短編の長さに収まっています。恐らくは雑誌が初出でしょうから、誌面の制約などもあるのだと思いますが。「八甲田山」や「剱岳」など、近現代の山岳を舞台にした小説は読んでいたのですが、戦国時代を描いた作品があることは知らないでいました。

作者の本領はやはり山岳を描き、それに挑む人々を描く長編だと思いますが、この作品集のいわゆる時代ものの短編にも、興味深い人物が描かれていて楽しめました。ある意味では歴史が忘れ去ってしまいかねない人々が多く取り上げられている、ということもありますね。たまたま梅雨どきだったから目についた、と言えばそれまでですが、面白い作品集でした。

追記:そう言えば「武田信玄」という戦国時代を題材にした大作がありましたね^^;。「勝頼」も書いてます。どちらも読んではいないのですが。

機関車トーマスと英国の鉄道の本 [本]

私は特に鉄道ファンというわけではありませんが、書店で目についた本があったので、読んでみることにしました。イギリスの産業史にはちょっと興味があるので、そのあたりのことが書かれているかも、という予想もあったからなんです。

確かにそういう切り口はあるのですが、どちからというと「トーマス」の原作者の生い立ちと、彼がトーマスの本を書くに至る鉄道ファンぶり、そして彼が関わっていたイギリスの鉄道関連の保存施設の話題が多く取り上げられています。コンパクトにまとめられているという点からは読みやすい本であると同時に、ちょっともの足りない感じもしますが、入り口としては楽しめるかな^^。産業史的側面はちょっと浅めでしょうか。でも面白い本でした^^。

機関車トーマスと英国鉄道遺産 (集英社新書 538H)

機関車トーマスと英国鉄道遺産 (集英社新書 538H)

  • 作者: 秋山 岳志
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: 新書


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