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バーンスタイン 佐渡裕 [音楽]

NHK教育で佐渡さんの「バーンスタインの話」をやっていました。あんまり身近な人に語られる人物像というのは、時として賛辞に満ち満ちていて冷静さを欠いていたり、単なる持ち上げに終始したりする時もあったりしますよね^^;。でも、今夜の放送を見ている限りは、確かにバーンスタインに心酔しきっているのは感じられますが、音楽を作っていく上での一種の「こつ」「秘訣」みたいなものが感じられてきて、楽しく見ていました^^。

指揮者なんて、エピソードと伝説のかたまりで、マスコミが流布した話もいっぱいありますから、けっこう眉唾な時もあるんじゃないか、と勝手にそう思っています。特に50年代、60年代のレコードセールスの競争が無節操だったような時代は特に。ま、話半分ということにしておこうと、いつもそう思っています^^;。今回もフリッツ・ライナーのエピソードがわき道で出てきて、そう言えばそんな話もあったっけねぇ、と思い出したりしました^^。

ライナーという人は、ごく短い指揮棒を使っていて、ほんの手先だけの少ない動きでオーケストラを操って、とてつもないフォルテッシモを叩き出す、とか。一方(と並列と対比で語られているところが、ちょっとマスコミの作った話くさいんですが^^;)、シャルル・ミュンシュはものすごく長い指揮棒を風車のように振り回して、音楽を作ったとか。まぁ、このふたつは実話のようですけど。

マーラー5番のアダージェットと「能」の話なんか、雑誌に書いてあったら「なるほど、はいはい」と思って読み流してしまいそうですが、そのエピソードそのものの当事者の口から語られると、大変説得力のある話だと思いました。だいたい指揮者って、とりあえず音楽そのものとは直接関係のない「たとえ話」みたいなことを語って、「だからこの曲のここんとこは、私はこうやりたいんだ」ってな感じで説得にかかるという例も多い、と何かで読んだ(はい、これも伝聞でございます^^;)ことがあります。「能」のエピソードも、佐渡さんが日本人だからこそ、出てきたのかも知れません。でも、バーンスタインってそういう相手の立場を考えた話の作りをする人だったんだな、という点が大変興味深く思いました。「教育者」という視点から考えると重要なことだと思います。

まぁ、でも「人物伝」だしね。音楽そのものを語るというよりは、その人物の持っている輝き、力と言った方面にウェイトがかかるんだろうと思います。それと、その人の歴史。来週はカラヤンが出てくるようで、バーンスタインを語るためには避けて通ることはできないんだろうな、とも思いつつ、でも話題としては「かなり聞き飽きてる」感じがしそうです^^;。バーンスタインとカラヤンは、所属していたレーベルがライバル関係にあったこともあって、ずいぶん敵対していたみたいな話題にこと欠きませんし。ま、カラヤンは敵だらけでしたけどね^^;。昔からクラシック音楽業界の定番話題の観はありましたから^^;。

4週間に亘る放送とのことなんで、録画しつつ楽しみに見ようと思っております。そうそう、本日のこの文は、我が家に唯一あるバーンスタイン指揮の「ペトルーシュカ」を聴きながら。1947年版と明記してあるんですが、実際のところはよく分かりません^^;。少なくとも冒頭は1947年版でいいみたい。いろんな演奏の版の比較をしていらっしゃるサイトがあったんだけど、どこだっけ^^;。

ストラヴィンスキー:バレエ<ペトルーシュカ>(1947年版)

ストラヴィンスキー:バレエ<ペトルーシュカ>(1947年版)

  • アーティスト: イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団,ストラヴィンスキー,バーンスタイン(レナード)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: CD


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