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冬の名残の風 [季節]

今日の関東地方は、かなりの強さで北西の風が吹いていて、晴れて明るい陽射しがたくさんあるのに、冷え冷えとした一日でした。春も近いというのに体感はかなりの寒さです^^;。陽射しが強くなっているだけ真冬ではないという実感はありますが、寒いものは寒い^^;。買い物の途中、歩いていてフレーズが浮かんできたので、ちょっと戯作と言うか何と言うか^^;。ラヴェルもやってるよね^^;。

   最後の冬(高村光太郎風に)
 冬だ
 最後の冬だ
 轟々と冬の風が駆けてゆく
 風は山を過ぎ 野を巡り
 そして僕の体の奥深くを揺すって
 海へと向かうのだ
 
 冬だ
 最後の冬だ
 最後の冬の風が
 春を残して駆けていくのだ
 山は薄緑 海は灰
 街々は瑠璃
    (光太郎ファンの方、ごめんなさい^^;)

   最後の冬(中原中也風に)
 ほらほらこれが最後の冬
 野辺に佇む痩せた松の枝の
 先の方を揺らしながら
 僕を少し睨みつけて
 吹いてゆくのだ

 あの時あなたは
 風は嫌いと言いながら
 笑っていたのではなかったろうか?
 僕も笑いながら空を見上げて
 ゆらりと雲のゆくのを眺めていたのだった
   (中也ファンの方、ごめんなさい。あんまり似てないね^^;)

   最後の冬(三好達治風に)
 最後の冬の 最後の風のなかに 枯れたこだちがたっている
 ひとりたつこだちは あれは自由なのだ
 そうしてこだちは いつまでもたっているのだ

 風は東の海をめざして 吹いてゆき
 やがて遠くへと消えてゆくのに
 こだちはひとりで たち続けるのだ
 どこへもゆかず だが自由でいて
 そうして私を待っているのだ
 最後の風は まだ吹きつづけている
   (達治ファンの方、ごめんなさい。この人に似せるのは難しい^^;)

とかいうようなことを考えながら、歩いていたのでした^^。ほかにも草野心平さんとかあるんですが、あんまりやってるとくどいので、この辺までで^^;。しかし三好達治は難しかったね^^;。文体というよりも抱えている心に特徴のある人のような気がします。となればやはり難しい^^;。でも考えるのは楽しかったです^^。
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