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Trouble Again [音楽]

「Trouble Again」はKarla Bonoffの1979年のアルバム「Restless Nights」の冒頭を飾る曲です。イントロのギターのカッティングと少し重めのドラムのリズムが印象的な1曲。カーラ・ボノフはシンガーとしてよりも、まずソングライターとして世に出た方で、リンダ・ロンシュタットのバックコーラスなどに加わってもいたようです。

そのリンダのアルバムに、カーラの書いた曲が取り上げられて名を知られるようになったのでした。この「Trouble Again」も、リンダが自分で歌いたいと言うのを断ってカーラ自身のアルバムにまず収録したのだそうな。リンダがこの曲をカバーするのは、10年ののちに発表されたアルバム「Cry Like a Rainstorm」の中でです。

このリンダ・バージョンが、ちょっと速めのテンポやオケも入ったアレンジ、そして歌いぶりなどカーラのバージョンには無い派手めの仕上がりになっています。特にサビ終りのハイノートを長く長く引き伸ばして歌っていて、まるで「私の方が歌もうまいのよ」と言わんばかり^^;。確かにカーラの少し「もっさり」したバージョンよりも洗練された感じがあります。

やっぱりあれですかね、いい曲だから歌いたいって言ったのに断られたのが癪だったんでしょうか^^;。私としてはふたりとも持ち味が出ていて、どっちも好きです^^。カーラのバージョンはいかにもウエスト・コーストのロックの音で、ジャクソン・ブラウンなんかと通じる響きがありますね。ちょっと重めですが^^;。

そうそう言い忘れていたけど、この曲も一応「歌姫シリーズ」の一環のつもりでおります^^;。「歌姫」という言葉の中にある、ある種のゴージャスなイメージは、カーラ・ボノフという人にはそぐわないのですが^^;。どちらかと言えば明るい月夜の晩に窓辺に座って少し寂しそうにしているような感じの人。ホントにそういう人なのかどうかは知りません^^;。

この人の「ボノフBonoff」っていう苗字は、なんとなく東欧かフランス系あたりの匂いがします。アメリカという国で、あの「気楽でおおらかな」アメリカ人の対人関係でのタブーのひとつが「出自や宗教や祖先の人種」をあからさまに尋ねること、だそうです。調べたけど「ボノフBonoff」さんの出自はいまひとつはっきりしません。容貌などからも、いわゆるアングロ・サクソンではない気はします。

そのためか普通に我々が持っている「アメリカ人の女性」というイメージとは、少し違った印象を受けます。どなたかが書いてたけど、アメリカにはいないはずの「清純派シンガー」なのだ、という印象は私も持っています^^;。アメリカという国の音楽シーンにおける少数派なのだと言うことでしょうね^^。
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