I'm Your Captain - Closer To Home

３人組のバンドと言えば、少なくとも90年代を迎える頃までは、最低限度の人数編成のバンド形態でした。90年代以降は少し事情が変わってきていますが、クリームやジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスなどの成功もあって、かなりの数の３人編成バンドが世に現れました。

Grand Funk Railroadもそんな中のひとつで、のちにキーボードを加えて４人編成になりますが、スタートの時点では３人編成のバンドとして、特にライブの演奏から人気が出ました。「I'm Your Captain - Closer To Home」は、彼らの３枚目のアルバムからのシングルで、1970年７月に発売されました。ただし、シングル・バージョンは編集短縮版で、アルバムのものから半分近くの長さに編集されています。

シンプルでハードな演奏を繰り広げていた１枚目と２枚目に比べると、このサード・アルバムはストリングスを加えるなど、ややポップな方向に転換しかけています。その後この傾向はさらに顕著になりますが、いかにもアメリカのバンドらしい、ロックセンスとポップセンスを両立させた仕上がりになっていると思います。

なにしろ「アメリカン・バンド」というシングルヒットものちに放っていますからね＾＾；。チャートから見ればポップに変貌してからの方がはるかに大きな成功を収めています。やはりアメリカですなぁ＾＾；。スタートは荒削りで激しいステージが売り物でしたが、ライブはともかくアルバムの作りはポップになっていきました。アメリカの音楽シーンではこの辺が大事＾＾；。

アメリカではロックバンドもやっぱりメロディーセンスが要求されるってことを、体現していたバンドだと思います。ヒットした曲はカバーも含めて、覚えやすいメロディーを持った曲ですからね。最初期のサウンドに比べると、大きく変わっていったのが聴いて取れますね。アメリカのロックトリオの源流みたいなバンドなのでございますよ＾＾。

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