梅雨将軍信長 [本]
新田次郎さんの作品集に触れる機会があって、しばらくぶりにこの人の小説を少し読みました。この作家がデビューからそんなに経っていない頃の作品集です。表題「梅雨将軍信長」は、雨に乗じた戦いに多くの勝利を収めた織田信長という題材を描いています。
このテーマでなら、もっとじっくりと叙述していくこともできたように思いますが、意外にあっさりとした進み方で、短編の長さに収まっています。恐らくは雑誌が初出でしょうから、誌面の制約などもあるのだと思いますが。「八甲田山」や「剱岳」など、近現代の山岳を舞台にした小説は読んでいたのですが、戦国時代を描いた作品があることは知らないでいました。
作者の本領はやはり山岳を描き、それに挑む人々を描く長編だと思いますが、この作品集のいわゆる時代ものの短編にも、興味深い人物が描かれていて楽しめました。ある意味では歴史が忘れ去ってしまいかねない人々が多く取り上げられている、ということもありますね。たまたま梅雨どきだったから目についた、と言えばそれまでですが、面白い作品集でした。
追記:そう言えば「武田信玄」という戦国時代を題材にした大作がありましたね^^;。「勝頼」も書いてます。どちらも読んではいないのですが。
このテーマでなら、もっとじっくりと叙述していくこともできたように思いますが、意外にあっさりとした進み方で、短編の長さに収まっています。恐らくは雑誌が初出でしょうから、誌面の制約などもあるのだと思いますが。「八甲田山」や「剱岳」など、近現代の山岳を舞台にした小説は読んでいたのですが、戦国時代を描いた作品があることは知らないでいました。
作者の本領はやはり山岳を描き、それに挑む人々を描く長編だと思いますが、この作品集のいわゆる時代ものの短編にも、興味深い人物が描かれていて楽しめました。ある意味では歴史が忘れ去ってしまいかねない人々が多く取り上げられている、ということもありますね。たまたま梅雨どきだったから目についた、と言えばそれまでですが、面白い作品集でした。
追記:そう言えば「武田信玄」という戦国時代を題材にした大作がありましたね^^;。「勝頼」も書いてます。どちらも読んではいないのですが。
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