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読了 有頂天家族^^ [本]

少し前に「有頂天家族」の最終回について書いたときに、「原作も読んでみたくなったので買いました」ということも述べてあったのですが、届いた単行本を先ほど読み終えました^^。いわゆるハードカバー、最初に出たときの単行本で、つまりは古本なのではありますが^^;。
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いやしくも文筆を生業とする人に向かって、作品を「古本で読みました」「図書館で読みました」などと言うのは失礼ですよ、という趣旨のことを、確か塩野七生さんが書いておられたかと思います。本当のことであったとしても、作者に対して直接そんなことを言ったり書き送ったりしてはいけない、と。たとえ賛辞を送っていたとしても、です。

まぁその通りなのですが、私の場合は楽しめそうだと当たりの付いている本は、できればハードカバーがいいな、という感覚がありまして、つい古本で探してしまったのでした。しかも、届いてみれば初版でございました。「初版本」を珍重するのは古書店主と好事家なのですが、私もこだわりは無いものの、ちょっと嬉しいかな、と^^;。

閑話休題。原作を読んでみて、アニメはかなり忠実に原作のシーンやセリフを生かして作られている、ということがよく分かりました。絵で描かれ、声優さんが声を付けて、文字で書かれた作品を具体化していくのですが、作品のいいところを再現したいのだ、という意思が感じられます。

ごく僅かですが、アニメで付け加えられたシーンがあったり、多少の順序の入れ換えや細かい事柄の変更が行われていたり、削られた部分があったりもします。それらは演出上の理由や、尺の長さに合わせる必要などから来ているのですが、注意深く行われていて、原作の味わいから逸脱してはいません。

原作に忠実である、と言うことが必ずしも「よいアニメ化」であるとは限らないのですが、この作品について言えば原作にとって幸せなアニメ化であろうと思います。原作を先に読み惚れ込んでいて、それからアニメを見たと言う人にとっても、違和感はほとんど無いのではないでしょうか。

演じている声優さん達の演技や絵柄などで、「好みとは違う」ということを感じる人はいると思います。それはある程度はしかたがないことだと思いますが、私としては本年のTVアニメのベストワンに推してもいいかな、と思います。放映された全作品を見ているわけではありませんけれど^^;。

と言うわけで、原作を読んでみて改めてこの作品の「味わい」が深くなったと感じることができました。ゆっくりと文字を追いかけながら楽しみを味わって過ごす、という「読書」の持つ最大の長所を、この作品を通して感じることができました。良い本でございます、はい^^。
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