You Send Me

今回の「この１曲」シリーズは、Sam Cookeの出世作にして最大のヒット曲、「You Send Me」です。1957年９月にリリース、全米１位を獲得しています。彼にとっての唯一の１位獲得曲ということになりました。少しハスキーな独特の声で歌い上げられる、ストレートなラブソング。某NHK-FMの番組のクロージング曲にもなってますから、聴いたことのある人も多いんじゃないかな。

何回か映画で使われたりもしてますし、かなりの数のカバーもされているので、そっちで知ってる人も多いのかな。50年代の黒人音楽のヒットの中では、大変有名な曲だと言えると思います。60年代以降のリズムを強調していくスタイルにはまだ至っていない時期の、ある意味でのんびりした雰囲気のサウンドの上にボーカルの乗っかる、ポップソング。

サム・クックは1964年の12月に銃で撃たれて亡くなります。まだ33歳の若さでした。マーヴィン・ゲイの記事でも書いてますが、合衆国での銃で亡くなるミュージシャンの数は、ほかの国から見れば信じられないほどの多さです。それが運命なのであった、と言えばそれまでだけど、それにしてもなんという人生の浪費なのかと思ってしまいます。まだまだ活躍して多くの曲を作っていたかも知れないのに。

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