SSブログ

そしてもう一度 バーンスタイン 佐渡裕 [音楽]

ある人物がある人物を語る、というスタンスから作られている番組ですから、当然行きつくところは自分のことも語らなくてはストーリーは完結しないわけです。いや、もちろんこの物語は完結はしておらず、この先の未来にわたって物語は紡がれて行くことだろうとは思います。ですが、番組の最後には佐渡さん自身の思い出を語らざるをえないのも当然かな、と思いました。

バーンスタインは死の直前に日本にやって来て、そして帰国して3か月ほどで亡くなりました。ほかにも、来日のあと半年もせずに亡くなってしまった指揮者や音楽家は、何人かいたように思います。ジョージ・セルはそうだよね。バルビローリは……来日直前に亡くなったのでしたっけ^^;。今、調べてみたらお命日が一日違いでした。このふたり。

クラシックの人じゃないけど、パーシー・フェイスも来日したあとほどなくして亡くなった記憶があります。とにかく、極東の国に、基本的に音楽界のシーズンオフにあたる夏場にやってきて、健康を損ねてしまう、というケースが幾度かあって、バーンスタインが亡くなったときにも、「ああ、またしても、なのか」という感慨があったことを覚えています。日本の夏はそんなにも過酷なものなのか、と。

バーンスタインの最後の来日にはエピソードもいろいろあるのですが、佐渡さんから見たバーンスタインの日々は、興味深いものでした。残された映像を見ても、顔色がかなり良くないように思われ、健康状態はかなり悪かったのだろう、と思います。何ごとかを残したい、という意思から、若者たちにふれる機会を大事にしたかったのだろうか、と思わされます。

それにしても、シューマン2番ね。因縁めきますね。おそらくシューマンの4曲の交響曲のなかで、いちばんCDになっていない曲なのではないでしょうか^^;。親しまれていない、というか。改めて聴いてみようかと思い立って、我が家の棚を探してみたら、セルとクーべリックの全集以外には2番が見当たらない^^;。サヴァリッシュもチェリさんも、一枚物なので「ライン」と1番か4番。スウィトナーもそうでした。シューマンはけっこう好きなんですけどね。

というわけで、4回にわたった放送も、最終回は「佐渡裕、思い出を語る」という色彩なのは、やはり仕方のないところなんでしょう。とはいえ、思い入れは充分に伝わってきました。シューマン2番、ゆっくり聴き直してみましょう。でも、そうしていると2番のあと1、4、3ぐらいの順番で結局全部聴きたくなりそうです^^;。どっちで聴こうかな^^。2番をセル、1をサヴァ先生、4と3はチェリにするという手もありかな^^;。


シューマン:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番

シューマン:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番

  • アーティスト: バーンスタイン(レナード),シューマン,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。