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ゼンハイザー HD595 ジャンルごとに感想など^^ [ヘッドフォン]

ヘッドフォンに限らず、我が家ではたとえばスピーカーのユニットを替えたときとかに、試聴してみる曲がなんとなく決まっています。聴き慣れたCDってヤツですね^^。録音が気に入っていると言う点も重要です。

たいていはジャズ系、フュージョン系方面から始めるんですが、サックスの音色の違いを聴くのが、いちばん判りやすいと思います。HD595で聴いてみると滑らかな音、少し甘めの音色になった感じがあります。「甘い」と言っても、だらしなさはもちろん無いです。リードのかすれた音や、息遣いが少し遠めになって、でもツヤがのった感じになります。シンバルは神経質にならないで、少しだけですがピッチが下がります。ベースは胴鳴りが柔らかくなった感じ。

クラシック、と言っても大きな編成のオーケストラは、最近はあんまりいい録音が無いので、生の弦や木管を聴くのは、もっぱらジブリサウンド^^;。大編成のオケは、「ライブ」と称してリハも本番もとにかく全部を録音してしまって、傷の無いところを繋ぐ、というのが最近のやり方のようです。もちろん指揮者によっては嫌がる人もいるんでしょうけど。なので、時として分離の悪い、あるいは混濁した録音が見受けられます^^;。

もちろん、これは「音楽」を語っているのではなくて、あくまで「音」としての話。ジブリの「もののけ」と「千と千尋」のサントラはエフェクトなんかも含めて、オケの音プラス和楽器などが鳴りますから、これを聴いてヘッドフォンの評価をするのには最高です。ただし、マルチマイクですけどね^^;。編成もマーラーにはかないません^^;。でも、きちっと録られたいい録音だと思います。あと、「耳をすませば」も小さめな編成ですが、木管の音色なんかほんとにきれいに録れてます。

で、その木管の音色の素晴らしさは、HD595の優れたところなんじゃないでしょうか。オーボエ、クラリネット、フルート、ファゴット、横笛に篳篥、リコーダーなどそれぞれが音色に忠実で本当にきれいに聴かせてくれます。お化粧を濃くした音じゃないですね。忠実なんだけど優しい音色。弦はやはり弦そのものと弓が擦れあう、と言うよりは胴が鳴っているのがよく分かる感じ。少しだけふわっとしますが、ふやけてはいません。低弦も充分音圧があります。金管は金物っていう感じが少し後退して、バリバリ鳴る感じではなくなります。でも音色に嘘は無いです。

だいたい、HD595は低音が少ないような言われ方をすることがありますけど、決して少なくは無いと思います。ただ、100Hzから200Hz付近に山が作ってありませんから、ロック・ポップ系のベースがモリッと出てくる感じには欠けます。と言っても、ちゃんと鳴っているんですよ^^;。音程もしっかりしているし。ただ、モリッとでは無いですね。ジョニ・ミッチェルの「Hejira」の1曲目「Coyote」なんか、アコースティック・ギターは繊細、ボーカルはやや近目(もともと近めの録り)、その少し後の方にいるジャコのベースの音程がしっかりしていて、でも押しつけがましくはない、という音。

そうですね、ベースアンプの箱が振動しているようなベースの音ではありません。ラインで録ったような感じに近づきます。たとえラインじゃなくても。この辺が、ロックファンには不満になるかも知れませんね^^;。ちょっとだけオツに澄ましちゃうかも知れません^^;。

まぁ、ざっとこんなところかな^^。HD598という後継も出ているんで、どっちを選ぶかはよりどりですが^^;、あちらは聴いていないんで、なんとも言えません。ただ、ケーブルが交換できる、というのは「接点が増えている」ということですから、純粋に信号経路として見れば、HD598よりHD595の方が劣化の可能性を排除してある、と思います。一方、ケーブルを替えて音の違いを味わうという楽しみ方は、HD598に有利でしょうかね^^;。

まぁ、よくできたヘッドフォンだと思います。さらにお値段が上の機種に手を出すかは、その人のふところと気合いで決まります^^;。機種の交代期なので、買いやすいとは思います。私は、まずはHD595で楽しめています^^。
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