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シューベルトの交響曲第8番 D.944について [音楽]

もちろん「ザ・グレート」としばしば呼ばれる、ハ長調のシンフォニーのお話です。しばらく前にクナッパーツブッシュの指揮のCDについて書きましたが(ただし内容としてはオーボエの音色についてですが^^;)、それについて友人が「これもどうぞ聴いてみて」と言って貸してくれたのが、アバドの指揮するヨーロッパ室内管のCDでした^^。

録音が87年12月だそうで、CDとしての表記は「第9番」になっています。このCDは、楽譜の新解釈というか、新しいエディションに基づいた演奏(世界初録音)なのだそうで、聴いていると耳慣れない音型が出てきて驚いたりします。まぁCDの場合だと、「セールスポイント」として初録音の楽譜やら、いろいろありますから。

アバドと言えば、その昔「ボレロ」の終結部で「オケが感きわまって歓声を上げた」と言う録音がありましたけどね^^;。馬鹿を言ってはいけません^^;。オケって言うのは黙って演奏するのが当たり前で、打ち合わせて演出で声を出す、と言うように指示しておかなくちゃ、間違っても声なんか出しませんて^^;。ましてや「きちんと揃った歓声」だし^^;。無い無い。

まぁ、これも一種のセールスだと思ってご愛敬と捉えておけばいいのかも知れませんが^^;。ライブ演奏なんかだと(たとえばちょっと気楽なコンサートなどだと)、あり得る気もしますけどね。閑話休題。そのアバドの「ザ・グレート」は、耳慣れない音の部分を除けばなかなかしっかりとした演奏でした。響きが柔らかくきれいで音楽の動きが充実しているという感じ。特に木管がとてもいい音色を聴かせてくれています。

剛直ではなくて優美という気もします。この曲はもう少しがっちりしていた方が好みではありますが。特に第1、第4楽章は。音型の繰り返しが多くて、ちょっと意地の悪い見方をすれば「一生懸命『構成感』を作り込んだ」曲のような気もしてますから、そういう「構成感」は大事に表現してあげた方が、作曲者が納得しそうです^^;。

というふうにちょっと好みからは外れますが、外れているから聴かないというのは、私の場合はありませんからね^^。こういうやり方もあり、だと思います。ただし、耳慣れない音とかアクセントのちょっと不思議に響くところには、目はつぶっておくことにいたしましょうか^^;。いいCDを貸していただきました^^。

追記:そうそう、カップリングとして入っている「ロザムンデ」序曲が、これは大変いい演奏だと思いました^^。
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