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Giant Steps [音楽]

夏のあいだ8回ほどに亘って「この1曲」シリーズの中で「歌姫」を取り上げてきました。今回から10月にもなったし本格的な秋も訪れた気配ですから、歌姫たちの流れには区切りをつけようと思います。と言うことで今回は「Giant Steps」。ジョン・コルトレーンのアルバムのタイトルにして、冒頭を飾る曲のタイトルです。名演の呼び声も高い名曲^^。1959年の録音。

まぁ一応前回の「My Favorite Things」の多くのカバーの中では、有名な演奏があるジョン・コルトレーンに繋げてみたのですが^^;。それはともかく、ジャイアント・ステップスという曲は、転調の複雑さ・ユニークさとスピード感たっぷりで音数の多いサックスのソロで知られています。

転調については、専門的で煩雑でもあるので詳述しませんが、まぁ珍しい調への転調を繰り返していくコード進行になっています。んー、オクターブを3等分したその音名の調へ跳んでいく、と言う^^;。半音も含めて時計の文字盤のように12音を並べていくと、正三角形の位置に当たる調に転調していきます。こうやって書いても判然としないね^^;。

サックスのソロの音数については、実際に聴いてもらえれば一聴瞭然だとしか言えないけど^^;、まぁたいしたものです。コード進行の厄介さも考え合わせて、コルトレーン自身かなり「さらって」からレコーディングしたんじゃないか、と勘ぐっておりまする^^;。どうなんでしょうか。

それにしてもちょっと可哀相かなという感じがするのはトミー・フラナガンのピアノのソロで、ちょっとたどたどしいかな、と思っていたら、しまいにはコードだけ弾いてお手上げしちゃってるみたいです^^;。このテイクをOKしたトミーさんの心境は如何に^^;。「ジョンがうまく吹いてるから、僕は別にいいよ」とか言ったのかねぇ^^;。

私がこの曲のタイトルでひとつ思うことは、「Giant」な「Steps」って何だろうな、ってことです^^;。巨大な一歩(複数)。自分の曲に対して付けるタイトルとしては、なんだかずいぶんじゃんか、と^^;。その辺は検索していただけると面白い説も見つけられると思います。

さてこの回の結びとして、アポロ11号で月面に降り立つ直前の、ニール・アームストロング船長の言葉を引用しておくことにいたしましょうか。「That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.(この一歩はひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっての偉大な飛躍である)」。そう、「step」はたいていは小さいのですよ^^;。
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