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Catrin Finchのゴルトベルク変奏曲 [音楽]

J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」は、もちろん最初は二段の鍵盤楽器であるチェンバロのために書かれた作品であろうと思います。無用の注釈を一応加えておくと、バッハはドイツ系の人である、という前提に立って、ドイツ語での呼称「チェンバロ」を使っています。英語ならハープシコード、フランス語ならクラブサンと言うことになるわけです。国と地域によって、呼称だけでなく構造にも違いがあるそうですけど、とりあえずそこは気にせず^^;。

この曲はグレン・グールドがピアノでの演奏録音を2回行って名演を聴かせて以来、ピアノでの演奏はもちろんですが、さまざまな楽器での演奏が世に出ています。ソロではギターやハープ、そしてアンサンブルでは木管4本やサックス4本、弦楽三重奏など。個人的に驚いたのはツィンバロンという確かハンガリーの民族楽器での演奏もありました。

ハープでの演奏と書きましたが、実は先日入手したばかりのカトリン・フィンチというハープ奏者のゴルトベルクのCDを聴いたばかりなのです。感心するのは、ただハープに移して演奏してみましたというものではなくて、音楽としての息遣いがきちんとしていること。この奏者の好みか、楽器の持つ特色もあってなのか、速いテンポの変奏よりもややゆったりとした部分の方が音楽に心が入っている気はします。

ハープの音の響きが柔らかい、と言うことがややわざわいしたというか、くっきりとした音色の変化と言ったことには乏しい感じがありますが、それでも表情の多彩さは見事だと思いました。第16、17変奏あたりの詩情も堪能できます。私は元々各種の撥弦楽器の音が大好きなこともあって、この演奏は気に入りました。しばらくは繰り返し聴くことになりそうです^^。
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