SSブログ

Memphis Underground [音楽]

ここ何回かアメリカ南部諸州の州名を巡ってきたわけですが、ここへ来て南部でもとりわけ名高い街のひとつをタイトルに持っている曲を登場させてみようと思います。「Memphis Underground」はジャズ・フルートという独創的な分野の開拓者でもあるHerbie Mannが1969年に発表した、同名アルバムの冒頭に置かれた曲です。

メンフィスって街はエジプトにもあるんですが、そういえばおんなじ名前だな、と思いながら特に調べてはいませんでした。今回この曲を取り上げるんでちょっと確かめてみたら、アメリカのメンフィスの名前はエジプトの街の名前に由来しているんだそうです。エジプトのメンフィスは古代の名前で、今は違う名前の街になっているそうですが。

ついでに言うと、アメリカにはテキサスにもおなじ「メンフィス」という街がありますが、今回の曲のタイトルになっているのはテネシー州の都市の方です。音楽産業の盛んな街でもあります。でも、その街の「アンダーグラウンド」っていうタイトルは、何を意味しているんでしょうね^^;。ちょっと分からなくて困ってます^^;。

ミディアムテンポでタイトなリズムから始まる曲は、ジャズとして聴くこともできるし、ポップスやR&B、あるいはその後に盛んになるフュージョンの味わいも持っています。当時は「ジャズロック」とか言われていたようですが。フルートのメロディのあと、ギターとヴィブラフォンのソロが奏されます。ギターにはのちに大物になるラリー・コリエルの名前もクレジットされてますけど、この曲のソロは誰が弾いているのかは、私は分かりません^^;。

というのも、あとふたりのギタリストがクレジットされているからで、ひとりはソニー・シャーロック、もうひとりはレジー・ヤングだそうです。ジャズの側からロックやR&Bに歩み寄ったサウンドで、その後の時代に先駆ける音である、とも言えます。

ジャズのフルートと言うと、ハービー・マンがいちばん知られているのかな、と思います。私が大好きなジョー・ファレルもフルートの名プレイヤーですが、彼はテナーやソプラノサックスも吹きますね。ハービーはほぼフルートのみのプレイヤーという点でもユニークな人ではないかと思います。と同時に新しい時代の音を切り拓いた人のひとりだと思います^^。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。