Theme from Back to the Future

大ヒットした映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の面白さは、ご存じの方にとっては今さらくだくだと説明しなくてもお分かりだと思います。SFのテーマの中でも、いわゆる時間旅行ものと平行世界の概念とを両立させてあって、伏線が次々と解きほぐされていきハッピーエンドを迎えるという、まぁ王道の作品ですね＾＾。

そのテーマ曲は、もちろんこちらもかなりのヒットとなりました。いくつかのオーケストラがレコーディングしていると思いますが、私の所有しているものということでエリック・カンゼルのバージョンで。作曲はアラン・シルベストリ。あまたの「この手」の映画の音楽を担当しているジョン・ウィリアムスではありません＾＾；。まぁ、この作品の監督ロバート・ゼメキスの映画は、ある時期からこの人が音楽担当と決まっているようですし。

月並みな言い方になっちゃいますけど、躍動感とスピードに溢れた佳曲だと思います。この映画は主人公がロック・ギタリストだったりするので、作品の中にもいわば「音楽ネタ」と言っていいギャグやエピソードがいくつも出てきます。そういう点でも楽しめる映画でした。オープニングの、部屋の中で何が起こるのかという気の持たせ方から、いきなりギャグだものね＾＾；。

主人公のマーティを演じているマイケル・Ｊ・フォックスは、のちに病を患い四肢に不自由を抱えることになりますが、最近になってTVドラマに復帰しています。それも自らと同じ病気が元で仕事ができなくなったニュースキャスターという役どころ。勇気を感じさせてもくれますし、一方でアメリカという国のTV業界のある種の「したたかさ」もちょっぴり感じてしまいます。

それにしても「平行世界」という概念は、SFに不慣れな観衆にとっては、かなり理解しにくいものだと思うのですが、ストーリーの流れとカメラ・ワークを上手に処理してあって、理解しやすくなっています。この辺は見事ですね＾＾。そして山場ではテーマ音楽が雰囲気を盛り上げ、効果を上げています。うーむ、やっぱりよくできた作品だと思ってしまいますね＾＾。

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