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スコットランドはいずこへ [歴史]

このところにわかに騒がしくなった「スコットランド独立」に関する話題ですが、18日に行われる住民投票の結果によっては、スコットランドが「UK」を離脱する可能性も含んでいます。ただ「いずこへ」とは言ってはみましたが、恐らくは英国内に留まることを選択するのではないか、と私は思っています。

リスクの方が大きすぎる、という判断になるのではなかろうか、ということなんですが、経済や通貨、外交など難しい問題がいくつかありますからね。ただ、実際に独立にまでは至らなかったとしても、スコットランドの自治権拡大に繋がる可能性は大いにあると思います。

そもそもスコットランドがイギリス(この呼称も少しあいまいですが)の一部になったのは、日本で言えば江戸時代。1603年のエリザベス1世の死去の際に、遺言としてスコットランド国王ジェームス(6世、イングランド国王としてはジェームス1世)を後継に指名したことによります。それまでにも両国の間には、いろいろないきさつはありますが。ちなみにエリザベスの父とジェームスの母が姉弟の関係にあります。

イングランド(とウェールズ、北アイルランド)とスコットランドが、とにもかくにも「統一国家」となったのは、1707年の合同からです。それに至る間の様々な出来事もいろいろありますが、なにしろ「他国から王を迎える」形になったが故の矛盾や軋轢もあったわけです。この間の約100年、イギリス史の17世紀は激動の時代です。

スコットランドの住民がどのような票を投ずるか、興味は尽きないのですが、少なくとも一部のマスコミが報道しているような「民族的な自治要求による独立運動」というのは、実状とは少し違っているようです。18日の投票結果を見守りたいと思っています。
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