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Love Letters in The Sand [音楽]

今回の「この1曲」シリーズは、多少はトロピカルな雰囲気も味わいたいものだ、ということで「Love Letters in The Sand」。あまりの寒さに音楽で少しでもあったかくなりたいね、という観点からでございます^^;。まぁそれはともかく、大ヒットとなったのはPat Booneの1957年のバージョンで、その年の6月から7月にかけて5週に亘っての全米1位となっています。

このパット・ブーンも、前回登場したアンディ・ウィリアムスも、ある時期にはエルヴィス・プレスリーそっくりな唱法でシングルを出したりしてます。やっぱり自分には合ってないね、ってことですぐにやめちゃいますが^^;。のちにはふたりともソフトで滑らかな美声が売りでしたよね。こんなことでもエルヴィスの登場が、アメリカ音楽界に与えた衝撃の大きさがよく分かります。

この「Love Letters in The Sand」の曲の歴史は大変古くて、元々はトラッドから1870年ごろにピアノ編曲版が出され、そのメロディに詞がつけられてSam Lanin’s Orchestraがリリースしたのが1931年なんだそうです。オケ名義だけど、楽団付きのコーラスが歌っています。

同じ頃にLee Morseという女性シンガーもカバーしていますが、こちらはパットのバージョンよりもじっくり歌い込んだような仕上がりになっています。並べて聴くとパット・ブーンは現代的(と言っても50年代の半ば過ぎなんですが)ですねぇ。スマートさが際だちます。歌い手の持ち味もあるかな。

邦題「砂に書いたラブレター」は、誤訳とは言えないものの少し意味がすり変わってしまっています。直訳するなら「砂の上の愛の言葉」といった感じがいちばんしっくり来るでしょうね。愛の思いを書き残しても、やがて波に洗われて消えてしまうはかなさを歌っている詞です。メロディは明るいものですけれど。
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