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Sincerely Diana [音楽]

「Sincerely Diana」は、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズが1960年にリリースしたアルバム、「A Night in Tunisia」の2曲目に収められています。レーベルはブルーノート。ジャズ史上に残る名盤として名高い1枚なんですが、ややこしいのは同じアーティスト名で同名のアルバムがあること^^;。1957年盤ですね。

ジャズ・メッセンジャーズはアート・ブレイキーの率いるバンドの名前なんですが、メンバーの入れ換えというか何期かのメンバー変遷があります。リーダーのアート・ブレイキーは、ドラマー及びバンドリーダーとしてメンバーに作曲を任せるような形で、アルバムを作っていったわけです。

そして57年盤にはJackie McLeanやJohnny Griffinなどが参加しているのに対して、60年盤ではLee MorganやWayne Shorterがプレイしています。60年盤があまりに名高い名盤として有名で、普通にアルバム「A Night in Tunisia」と言う場合は60年盤のことを指すようですね^^;。

2曲目の「Sincerely Diana」はテナー・サックスのWayne Shorterの作曲によるトラックです。実はこの1曲シリーズは、前回が終わった時点では何回かマイルス・デイヴィスのグループに参加したミュージシャンを取り上げようと思ってました。が、せっかくアルバムの中でマイルスとアートの共演が実現しているんだし、この際だからアート・ブレイキーのバンドの曲に寄り道しようかなということで^^;。

曲はテーマが終わるとテナー・サックス、トランペット、ピアノ、ドラムスの順でソロを取っていき、テーマが戻ったあと何となくピアノがソロをもう一度取りながら、フェードアウトしてしまいます。初めてこのアルバムを聴いたときには「フェードアウト」かい、と驚いたものでした^^;。ジャズでもあるのね、と。その後けっこうそういう曲もあることに気がつくのですが。

面白いのはこのアルバムの3曲目に入っている「So Tired」も、その後にCD化されたときに追加された「When Your Lover Has Gone」も、曲の最後はフェードアウトしているんですよね^^;。アートさんが好きだったのかな、これって。アルバムとして制作していく上では、構成としてはあり得るとは思うけど。

バンドとしてはジャズ・メッセンジャーズですけど、この「Sincerely Diana」という曲はウェイン・ショーターらしい雰囲気の曲だなぁと思います。のちに作曲者としても多くの作品を残していきますが、この曲はすでに完成されたものを感じます。アート・ブレイキーがバンドを運営しながら、音楽面でのリードはメンバーのサックス奏者、トランペット奏者などに委ねる、というスタイルから生まれた佳曲ですね^^。
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