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梅雨の合間はメンデルスゾーン^^ [音楽]

恐らく10日ぶりぐらいに青空を見た気がした金曜日。私は休みで家にいましたので、午後は本を読みながら音楽を聴いたり、という一日でした。こんな時はメンデルスゾーンが聴きたくなって4番「イタリア」を。最近のお気に入りはガーディナーとVPOのものです。なにやら版についての誤記があるとか、レコーディングの時のいきさつがどうとか、いろいろ取り沙汰されているCDです^^;。

ま、その辺はともかくとして、すっきりとした味わいのいい演奏であるとは思います。梅雨の合間にはぴったりかと。何しろメンデルスゾーンという作曲家は、心の奥深くの闇には踏み込まないという個性を持っている気がします。彼自身が闇は持ち合わせていなかったのかも知れませんが^^;。ある意味では「表面的」なんでしょうか。

いわば「純音楽的」ということなのかも知れません。でも、心の奥深くを「文学的に」語り尽くそうとする「ロマン派」の作曲家であるにしては、ちょっともの足りないと考える人もいるでしょうね。このあたりはグラズノフもそんな感じがあって、音は美しく、あるいは立派に、そして音楽的にもよく磨かれているんだけど、どことなく表層的というのか、踏み込みが足りない(ご本人がやろうとしていない)という、そういう雰囲気ですね。私としては、メンデルスゾーンはグラズノフよりは、遙かに内面も吐露していると思いますが。

時折ふとメンデルスゾーンが聴きたくなることがあって、それはやはりある種の清涼剤を求めている心理と結びつくんじゃないかと。なので梅雨の合間に青空が見えた日にはお勧め^^。メンデルスゾーンは、闇は見せないとしても「喜び」や「哀しみ」は表現してくれます。あるいは「情熱」も。このような個性はなかなかに希有なものだな、と思うのでございます^^。
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