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Für Elise [音楽]

このところ固有名詞をタイトルに持つ曲をずっと繋いでいる「この1曲」シリーズですが、クラシックからも1曲呼び出してみることにいたします^^;。もっともオペラの分野では「名前がタイトル」なのが当たり前と言っていい存在で、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」から、ブリテンの「ピーター・グライムズ」に至るまで、名前がタイトルに入っている作品のオンパレードでございます。

で、オペラ(とバレエ)は除外すると、これがまた少ないんですよ、クラシックで名前の入ったタイトルの曲。というわけで超の字の付く名作「エリーゼのために」に登場してもらいます。ベートーヴェンの作曲した数ある作品の中でも、最も知られているもののひとつにして、そのたおやかな表情と音色で愛されています。

柔らかに始まりますが、途中明るいエピソードが入ったり、終盤は暗く情熱的に盛り上がるという、いかにもベートーヴェンらしい構成でもあります。1810年の作とのことで、ベートーヴェンとしては中期の充実した作品群から、そろそろ後期に向かおうとする時期の1曲でもあります。26番のピアノ・ソナタ(作品81a)とほぼ同じ頃で、この曲の作品番号を見ても、中期もだいぶ終盤の近くですね。

演奏は誰のものにしようかな、と思い探してみたら、けっこういろんな人が「ピアノ名曲集」「小品集」のような形で弾いていますね。まぁどなたが弾いても、いい曲はいいというタイプの曲でもあります。ここはひとつ老大家の演奏で、ヴィルヘルム・ケンプさんにお願いしておこうかと思います。この人は「ヘタ」とか言われることもありますが^^;、まぁ確かにバリバリと弾きまくるタイプじゃないけど、暖かみのあるピアノ弾きさんだなぁと思います。この曲の味には合いますよね^^。
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